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破壊衝動をこの3曲に託そう

ストレス社会にいる私たちはとかく破壊衝動と向き合わなければならない。
外を歩けば上司とのコミュニケーション不和、友人との些細な諍い、姑の嫌味、電車内でのマナー不足が降り注ぐ。全てに爆発していたら私の身体がもたない。
だから、溜まった破壊衝動を曲に託す。ボリュームを最大にして部屋で暴れまわる。迷惑を最小限にして暴力を飼い慣らすのだ。
今回は私がストレスで破壊衝動に見舞われた時に聴く三曲をピックアップした。あなたのストレスケアにもなると幸いだ。

1. Reptile / Skrillex

電子音が獣のように唸り、バスが鼓膜の奥に響く。これを暴力的と言わずしてなんと言うか。この曲は残虐ゲーム『モータルコンバット』に出てくるキャラクター、レプタイルをテーマとした曲だ。今年は映画も上映され、大いにモータルコンバット熱に湧いた。映画ではレプタイルはカノウに瞬殺されたが、実際はこの曲が表すくらいのっぴきならない獰猛性を備えていることがわかる。特に曲中の「ファファファFIGHT」の部分が好きだ。私はいつもここでうちなる闘争心が臨界する。


2. Forever Turbo Heat Dance / Widdly 2 Diddly

冒頭5秒を聴いて「まともな曲ではない」と思った。40秒聴いて酒に酔った猿がナイフを振り回す光景をイメージした。劇薬のような作用がこの曲にはある。病院の待合室や受験会場など絶対暴れちゃいけない場所で聴きたくなる。
LISA: The Painfulはゲームとしてもめちゃくちゃ面白い。この曲がBGMになるにふさわしいカオスと暴力性に満ち溢れており満足した。

3. Mighty / Caravan Palace

Caravan Palaceはエレクトロスウィングというジャンルで有名なアーティストだ。金管楽器とサンプリングされた音声、エレクトロニックなサウンドが組み合わさり、レトロフューチャーな景色を幻視させる。
中でもこの曲は繰り返しの歌とシンプルなドラムが無意識に身体を動かし、苛立ちが曲に溶け込んでいくような感覚を覚える。破壊衝動を包み込んでくれる点でこの曲を選んだ。
PVを見ると尚良い。レトロなロボットたちがピコピコ動く様を見ると凝り固まった気持ちも解れてしまう。

【おわり】

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