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楽しい寮生活

「おはようございます眞鍋くん!今日も頑張ろう!」

寮生の樋口くんは満面の笑みを浮かべていた。僕も笑顔で返す。寮生規則1.笑顔の挨拶には笑顔で返そう!

「ではまた食堂で!」

彼は笑顔のままスタスタと歩き去った。僕は周りと同じようだ。

異変に気付いたのは1ヶ月前、127号室の金勢くんが病気を理由に突然退寮した。嘘だ。じゃあ前日寮母さんに泣きながら土下座している彼はどう説明するんだ。今すぐ直します!と必死に皿を直そうとする金勢くんの手は血塗れだった。寮生規則2.物は大切にしよう!

それから僕は周りに合わせることにした。だから今日も食堂の配膳をプレートに正確に乗せるはずだった──僕は配膳のご飯と汁物の配置を反対にしてしまったのだ。まずい、慌てて変えようする僕を毛むくじゃらの手が止めた。

「ちがうよね?」

おじさんのニコニコ顔が僕を見た。寮生達の箸の音が一斉に止まる。寮生規則3.配膳位置は正確にしよう!

#逆噴射プラクティス #逆噴射小説大賞 #寮
#人が消える #不穏

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