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Boogaloo|Voodoo

ボクがZapPの言に従い、墓石の前でトークボックスを演奏した後のことだった。

「や、やったぁ!!ホントに生き返った!ダンスを教えてよ!」

はじめはインチキだと思った。真っ赤なスーツを着た外国人にいきなり「ダンス上達指南書」とトークボックスを押し付けられたら誰でもそう思うだろう。でも本当だった。目の前に立つのは紛れもなく伝説のポップダンサーBoogaloo Xenoだ。

Boogaloo Xenoはゆっくりと右に体重移動させる。同時に右手を前に突き出す。ボクはこれがポップで最初に習う技、「フレズノ」と直感した。紫のズートスーツから土が落ちる瞬間、彼は筋肉を弾いた。

ドゥンッパッ!!

彼を中心に空気が歪む!!ハットに乗っていた土が弾け飛ぶ!!

ボクは口に入った土を吐き出しながら、感嘆に打ち震えていた。

「す、すごいよ!もっと見せて、ウワァ!!!」

いつしかBoogaloo Xenoの周りは死者で溢れていた。その増え方は彼のダンスに呼応するようだった。

まさかボクは喰われちまうのか?

(続く)

#逆噴射プラクティス #逆噴射小説大賞 #ダンス


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