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短刀購入体験記

一振り目を買ってから1年経った頃、2振り目を購入しました。
その時の体験談です。

一振り目の購入体験記は以下からご覧いただけます。

まず2振り目が欲しくなった理由ですが正直これというものはなく、気が付いたら買っていた、そんな感じかもしれません。
実際1振目で結構満足してました。
そんな状態で買ってしまうなんて不思議ですね。。

1.一振目を買ってからの生活について

家に刀があるという事が嬉しく、ほぼ毎日欠かさず1年間見ていました。
仕事が終わりどんなに疲れていても、暗い部屋の中で電球をつけ刃文や地鉄を見てると、考えごとがスーッと頭から消えて不思議と疲れが取れます。
そして気が付かなかった刀身の特徴にも気が付ける日がある、そんな楽しみも見い出せました。

それと並行して刀屋さんや美術館、鑑賞会などで様々な刀を見る日々が淡々と続きました。


2.最初の出会い

その刀との最初の出会いは一振目を買って約半年後の展示即売会でした。
欲しい刀は特に無いけど、刀は色々見てみたい。
そんな思いで展示即売会会場を訪れました。

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こちら霜剣堂の展示即売会は年に2回開催(1月、5月)されており、毎回200振り近く並ぶまさに圧巻の展示即売会です。

店内は撮影出来ないのですが、以下の写真は掲載許可頂いてるのでこんな雰囲気です。(作った展示ケースを見て頂いた時の写真なので、ケースは実際にはありません)

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このような感じで店内至るところに刀が飾ってあります。
この真ん中の机で刀を手に取り見させて頂けます。
内容も数万円~数千万円の刀まで幅広く展示されており、お客さんも多くの方が来ています。(特に初日は混雑)


以下4枚は刀剣ワールドさんが掲載している霜剣堂の店内写真です。
(画像転載元:https://www.touken-world.jp/organization/tosho/sokendo-harajuku/)

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奥の部屋
ここは普段は1枚目のようにそこまで飾っていない事があるのと、普段は行ってもドアが閉まっている事が多く入れない事が多いです。

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…が、展示即売会の時は下のように30~40振位名刀がずらっと並び圧巻です。
即売会の時は誰でも入れます。

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展示即売会では店入口入ってすぐの「短刀コーナー」にこの半年後買う事になる短刀が飾ってあり、この時初めて合計で1時間程鑑賞させて頂きました。

この時は「綺麗だなぁ」と思う位で特段欲しいとまでは思いませんでした。結局その展示即売会では何も買わずに刀を何振りか見させて頂き帰りました。


3.二度目の遭遇

それから数ヶ月経ち、いつもお世話になっている刀屋さんに刀の勉強をさせて欲しいと刀を見せて頂いていたところ、その中の一つに以前即売会で見た短刀が。

「おぉ、これは!」
即売会の際にじっくり見せて頂いていたので一瞬で分かりました。

いつもように「これ当ててみて」と店主の方が出して下さったのですが、「あ、この前の即売会で見せて頂きました」と即答。

以前見せて下さった店員の方とは別だったからか、店主の方は「え、そうだっけ?笑」みたいな感じで忘れていたようでした。

因みに2回目その短刀を見た時は即売会の時よりも少し綺麗に見えました


4.三度目の遭遇

それからまた数ヶ月が経ち、令和に元号が変わった日の即売会。
つまり令和元年5月1日。

また短刀コーナーにありました。
「あっ」とすぐ気づきます。

即売会初日という事もあり、他の刀も見たいという気持ちもありつつ、気が付けば30分程眺めてました。
手に取って見るのは3回目でしたが、3度目は引き込まれた。

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何度も同じ刀を見る事で、好みの部分が変わってより魅力的に見えた可能性があります。
観賞会等で様々な刀を見るうちに、刀を見れるポイントが自分の中で少し増えた事も影響してるかもしれません。

例えば2回目までは帽子の目立った肌が好きでしたが、3回目は刃区付近の肌が好きに。
帽子付近は非常に肌立ち地景が見やすいのですが、刃区付近の方が、地が整っています

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5.購入を決断

それから1時間位かけて保存から重美まで幅広く刀を見て回りました。
その内何振りかは手に取って鑑賞させて頂きましたが、結局その短刀以上に気になる刀はありませんでした。

1振目を買う時は即売会の最終日まで残ってたら買おう(天に任せる)と思っていたのですが、今度は何となくすぐ買おうと思いました。

結局、即売会に行ってから2時間位経った頃、
「この刀欲しいんですが良いですか?」
「ちょっと社長に確認してくるね」
「いいよ」
的な流れとなりました。

即売会から帰る時にお店の方から即売会期間中置いておいて良いか聞かれたので「勿論良いですよ」と言いお店を後に。
後日刀を受け取りに行く時、「あの後欲しいという人がいたからあの時買っておいて良かったね!」と言われました。
商売常套句かもしれませんが、あの時直ぐ買っていなければ買えなかったかもしれません。
「刀は一期一会の出会い」と言われる事もありますがそれを実感した瞬間です。
スピリチュアルに言うと刀が呼んでくれたのかもしれない。
勇気がいり難しいですが、時には即断が大事ですね。


6.購入した短刀がこちら

2振目は無銘短刀ですが、購入後所持銘の存在が明らかになるなど研究しがいのある短刀で楽しませて貰っています。

1振目は購入前に何度か夢に出てきたんですが、こちらはまだ夢に出てきたことはありません^^;
いつかこの短刀の夢を見れると嬉しいです。

短刀の良さは買うとより分かるような気がします。
手軽に鑑賞できるので刀よりもつい多く見てしまう気がします。
刀工の特徴が小さなスペースに凝縮されている。
そんな所が短刀の良いところなのかもしれません。

刀も良いですが短刀も良いですね。

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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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