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体調が悪くなると刀を見たくなる

コロナの症状が出始めて今日で1週間。
2日目に37.5度位の微熱が出てからそこから3日間は37-38度台を行き来しており、熱なかなか下がらないけどこのまま治るだろう、ワクチン打っておいて良かった〜と思うものの、4日目に急に熱が上がり40度に。1時間に一度起きるような感じだったものの今日は37-38度位で行き来している。
40度という熱は子供の時以来な気がするが、38度の熱が平熱に感じる程に楽に感じる。
もしワクチンを打っていなかったらどうなっていたのだろうか…そんな恐怖がふと頭をよぎる。
調べてみると7-10日目あたりに急に熱が上がったり咳が出始めたりする事もあるそうなので、完全に治るまでは油断できないそうです。

と、話は変わり題名にある通り、今回のコロナに限らず熱などで体調が優れない時に私は少しの時間だけ刀を見るようにしています。
手が震える時は流石に無理ですが。

刀の刃文や地鉄に現れた景色や変化を追っているとそれだけで一時時間を忘れたりするのですが、そこから想像を少し膨らませて戦でどのような使われ方をしたのだとか、その時この刀を帯刀していた人はどのような気持ちだったのかを想像しているうちに、今自分自身に起こっている体調不良がとても些細な事に思え、気持ちの面でも少し楽になります。
これはきっと刀に限らず自分自身にとって好きな事をしているからでしょう。
好きな事をしている時というのは何もしていない時よりも少なからず気が紛れます。
ゲームが好きな人はゲームをしてる時でしょうし、読書が好きな人は本を手にした時気が紛れるはずです。

あと一日中横になっていると身体の節々が痛くなって辛くなってきたりしますが、そんな時に寝っ転がりながら刀剣本を読んでいるだけでも結構に気が紛れて楽しい。
節々が痛いのは変わらないのですが。

今日はこの長光展の図録を読んで気づいた事というかふと疑問に感じたことがあり。
光忠には年期入り作が無いのに対して、その後の長光や真長、景光になると年期入り作が見られます。
なぜ光忠には年期入り作が無いのか?
また長船の祖と言われながらも「長船」と切る銘も無く、まさに長船という文字にブランドが無かった事を物語るようです。
今でこそ評価が頗る高い光忠ですが、当時は田舎の無銘の刀工だったのでしょうか。当時を知る資料に詳しくないのでこれ以上の事は推測でしかないのですが、実は元号を読み書き出来る程の学が光忠には無く、年期を切らないのではなく切れなかったのではないかというのが1つの仮説。

長光は左近将監という従六位相当で刀工で得られる最高位の官位を得ていた事からも、長船ブランドが確立して軌道に乗っている事が伺え生活も裕福であったようにも思えます。

とまぁただの妄想になってしまいましたが、こんな事を本を読みながら考えていると体調不良の事を忘れられるくらいに楽しいので私はよくやったりします。
皆さんは体調不良の時の習慣は何かありますか?


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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