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愛刀の銘を刻んだプレートを製作頂いたら非常に格好良かった件 「太黒銘板」

以前反射しない黒い布、「太黒門」と「無反射植毛布」を使う事で刀や刀装具の写真撮影の背景を削除したような写真が撮れるというブログを書いた。

「無反射植毛布」を敷き撮影

この素晴らしい黒布を製作している光陽オリエントジャパンさんから、少し前に新しい「太黒銘板(ダークレリーフ)」という製品が発売された。


・「太黒銘板」とは?

詳細はこちらを見て頂ければと思うが、簡単に言えば、プレートに反射しない真っ黒な特殊なシートが頑丈に皺無く貼り付けられているような感じで、肌触りは起毛の様にも思えます。(実際には起毛ではなく、耐水性、耐接触性にも優れているとのこと)
文字の色は、白や銀、金、ステンレスなど様々。デザインはレーザーカットしているとのことなので文字以外にも絵など好きなものをデザインする事が出来そうな様子。

(画像出典:光陽オリエントジャパン 太黒銘板(ダークレリーフ)
(画像出典:光陽オリエントジャパン 太黒銘板(ダークレリーフ)


これは刀の展示ケースに使えそうという事で、何個か製作頂くことに。
今回製作頂いたのは3点(①ステンレス、②アクリルに金文字、③アクリルに銀文字)で愛刀の綾小路用に作って頂きました。

①ステンレス

まず何と言っても素材の高級さが素晴らしいステンレス品。
角度を変えるとキラキラと名前部分が光ります。

裏はこのような感じ。
表は鏡面仕上げされているので傷などはなく綺麗です。

そしてなんとプレートに反射したライトが地面に投影されている…!
これは何とも粋です…!

以下にプレートに光を当てた動画があるので参考にされてください。



②アクリルに金文字

金文字部はごつごつしたような触感で塗装したような風合いです。
高級感で言えばステンレスに劣るのですが、実際に展示ケースの中に入れると高級感が増します。
そしてステンレスは角度によって銘が見え難くなるという特徴があるのですが、こちらははっきりと見えます。
以下がステンレス。
よく言えばプレートが主張し過ぎず見た目以上に落ち着いた風合いなのでどちらが好きかは好みになりそうです。



③アクリルに銀文字

こちらもベースはアクリルで、先ほどの金文字部を銀文字に変更したものになります。
高級感で言えば、ステンレス>アクリルに金文字>アクリルに銀文字、といった感じが個人的にはします。
しかしこちらもやはり展示ケースに入れると文字が見やすいという特徴があります。


・卓上刀箱の中にも入れてみた

①ステンレス
②アクリルに金文字
③アクリルに銀文字


・箔漆の土台に置いてみた

土台の色に合わせた方が合いやすい印象も感じました。

②アクリルに金文字
アクリルに金文字
①ステンレス
ケースのこの位置に磁石で貼り付けるのも良さそうです


・値段について

さて今回のこの「太黒銘板」というプレートですが、サイトを見るとオーダー製作となっており見積などは現時点でお問い合わせとなっています。
参考までに私が製作した5㎝×25㎝というプレートの大きさでは、全て1.5万円でした。(アクリルでも金文字や銀文字などの塗装をせずに、白で良ければ1万円との事)

個人的な好みで言えばやはりステンレスでしょうか。
ある角度でのみ銘がキラリと見えてきますが、それ以外はそこまで主張しない所がまた良いというか…。
いずれにしてもとにかく起毛のような質感がその辺にあるネームプレートとは一線を画しておりとても良いです。

という事でこうしたプレートをケースに入れる事で、ますます愛刀専用のケース感というのが出てくる気もします。
刀屋さんなどでも名刀にはこうしたプレーㇳを付けて展示、販売時にプレゼントすると意外に喜ばれそうな気もします。

という事でちょっと色々作って見たくなる面白い素材に感じました。
興味出た方は是非以下のサイトも見てみてください。



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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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