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網屋のミニ刀

今日は虎ノ門にある日本刀剣さんへ行ってきました。
虎ノ門と言えば虎ノ門ヒルズ。お店の直ぐ近くにあるので下から見上げて見ましたが、ぐにゃり、としていたんですね。
普段見ない所に視線を移すと知らない光景が見えたりして意外に面白いですね。

虎ノ門ヒルズ駅のA2a出口を出てほぼ目の前に見えるのが、「日本刀剣」さん。歴史の長い刀屋さんで場所柄もあってか海外のお客さんも多く見られます。

早速店内をウロウロしているとミニ刀を発見!

明治頃の刀工で清麿の高弟である鈴木正雄に作刀を学んだ刀工と言われている「羽山円真」の作です。清磨から多大な影響を受けた刀工のようです。

刃長14㎝、茎長3㎝程度でしょうか。非常に小さいです。
しかし茎の仕上がりはとても素晴らしい。銘まで切ってあります。

拵は突兵拵でしょうか。
亀の目貫も小さい中よく作られていますし、目釘も当然取れるようになっています。

そして珍しいのはここからで、何と白鞘に鞘書が。
明治期に大蒐集家を沢山抱えていた刀剣商「網屋」の鞘書が。
網屋は拵のコーディネートにも非常に長けていたようですが、その網屋がコーディネートした拵という事が伺えるようです。

「羽山円真作 長寸四寸七分弱」と書かれているように見えます
裏にも書かれていますが、良く分かりません。

白鞘も非常に小さい(通常の5分の1位のサイズ)ですが、とても良く出来ています。

なんと網屋の箱まで付属しているようで。


ミニ刀はいつか1つ欲しいと考えていたので、正直非常に魅力的です。
ただ来月に大刀剣市が控えているのでそこまで資金を蓄えなければならず、現時点では買えません。
金子…金子が欲しい…!

とはいえ、こうした偶然な出物との出会いも刀に関しては結構あるので、ネットサーフィンだけではなくてやはり実店舗に定期的に訪れると面白いなと実感します。
またかねてより緩く探していた1997年にトーハクで開催された特別展「日本のかたな」展の図録もたまたまお店に置いてあったので入手しました。
厚みが2cm位とボリューミーです。 鎌倉時代以前の古い時代の拵写真なども数多く掲載されており有難いです。


帰りには虎ノ門ヒルズ駅のトイレに寄ったところモザイクアートのような面白い作品が。
意外に身近にアートが溢れているなと実感します。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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