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「日刊ゲンダイ 人間百景」でご紹介頂きました!(前編)

2022/2/12発売の日刊ゲンダイ(2/14号)にてご紹介頂きました!
なんと「人間百景」というコラム内で大々的に、しかも前編後編と2週に渡り取り上げて下さいました。(今回は前編です)
このコラムには今まで凄い方が沢山掲載されているので、その方達に比べると私なぞで良いのか?という疑問はありつつも、刀についてこんな活動をしている人がいて、刀を美術品として部屋に安全に飾る事が出来るという事を普段刀に興味のない多くの人に伝える事が出来るのは素直に嬉しいです。

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(画像出典:日刊ゲンダイ2022/2/14号)


全文は以下から。

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(画像出典:日刊ゲンダイ2022/2/14号)

思い返せば取材は昨年12月のことでした。
連絡があり取材させてもらいたいという事で、展示ケースを飾っている作業場を案内し、そこで刀を持ってもらいながら刀の持ち方や作法、見所などについてお話させて頂きました。

刀とは不思議なもので、初めてお会いした方でも刀の話を通して自然と打ち解ける事が出来ます。

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記者の方は刀を初めて持ったと仰っていましたが、刀に見入られている様子が印象的でした。
刀の所有者としてもそのような反応を見れると嬉しくなります。

そういえば記事にも書いてある通り祖父は愛刀家でした。
もう25年以上も前に亡くなっています。
刀の手入れをしている所を見たのはそれこそ数える位と少ない物でしたが、祖父の刀がまだ残っていました。
私はまだ小さかったので富山に行くたびにヤクルトをくれる優しいお爺ちゃん、という印象しかありませんでしたが、聞くところによると経営者で気性の荒い人だったと聞いています。

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刀は今でも富山の祖父の家に置いてありますが、2年ほど前に一度寄った際にほんの数十分程度だけ見させてもらった事がありました。
残念ながら手入れは殆どされず錆びが所々についてしまってしましたが、刀を見ていると亡き祖父と会話しているような気にもなり不思議な感覚があります。

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今度訪れた際にじっくり拝見させてもらおうと思います。
そして場所の問題から全部と言わないまでも少し貰ってきてこちらで大切に管理しようと思います。
やはり祖父が持っていた刀というのは1つ伝来がはっきりしていることもあり特別な感じがします。

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刀は色々な人の思いが繋がって今に残っているような気がします。
祖父のもそうですが、コレクションを見ると長船、一文字、宇多、新刀、現代刀など多岐に渡っています。
しかしそれぞれ欲した理由や役割が今なら分かります。
この辺りは別の記事で書こうと思います。
今回改めて感じるのはそういった受け継がれてきた刀というのは世の中に沢山あって、そのどれもがある時期は所有者により大切にされていたり、所有者を精神的にも支えていたであろうということ。
私の場合で言えば、そうした祖父を支えた刀というのは美術品として以上の価値がありますし、世の中にある同じような刀はこれからも大切に後代に引き継がれていけると嬉しくも思います。
その時に引き継ぐ人が嫌々引き継ぐのではなく、やはり刀を好きでいてほしい。

そういう意味でも刀を誰もが分かりやすく楽しめる展示ケースというのはこれからの刀の継承において重要な役割を果たすと信じています。
日頃飾って頂けるよう、刀の魅力を増すような展示ケースをこれからも作っていきたいと思います。

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(日刊ゲンダイ記事の後編は1週間後なので恐らく2/19あたりに販売されると思います。もし手に取られる機会がありましたらご覧になってください!)


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

後編はこちら↓

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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