身分により持てる刀が決まっていた?
刀は基本的に身分の高い武士が持つものとされていました。
そして武士の中にも「階級」が存在し、その階級により帯刀出来る刀がある程度決められていたようです。
今回は以下記事の一部を抜粋しながらまとめているので、より詳細を知りたい方は以下の記事をお読みください。
①階級ごとに持てる刀
※該当する刀工は上記記事から私が推測した物を載せています。
・藩主クラス(藩の領主、大名)
藩主は藩の領主の事で、いわば殿様の事です。
江戸時代には主に石高1万石以上の所領を幕府から禄として与えられた者を指す言葉になりました。
■持てる刀
・古名刀の初代または二代作
・新刀の最上級作
つまり古刀なら、以下のような刀工でしょうか。
(画像転載元:https://katananokura.jp/hpgen/HPB/entries/49.html#st)
新刀なら以下あたりでしょうか。
(画像転載元:https://katananokura.jp/hpgen/HPB/entries/50.html#st)
・老中、重臣クラス
老中は、江戸幕府に常設された最高職で2万5000石以上の譜代大名から任用される職です。
中でも田沼意次は有名です。
■持てる刀
・古刀の上位作
・新刀の上位作
(画像転載元:https://www.touken-world.jp/search/18358/)
つまり古刀なら、以下のような刀工でしょうか。
(画像転載元:https://katananokura.jp/hpgen/HPB/entries/49.html#st)
新刀なら以下あたりでしょうか。
(画像転載元:https://katananokura.jp/hpgen/HPB/entries/50.html#st)
・中級武士(旗本)クラス
旗本とは、江戸時代の徳川将軍家直属の家臣団のうち石高が1万石未満で、儀式など将軍が出席する席に参列する御目見以上の家格を持つ者です。
■持てる刀
・その武士の出身地で作刀されたお国刀の上位か中位
・古刀、新刀の中位か下級品
つまり古刀であれば以下あたりでしょうか。
(画像転載元:https://katananokura.jp/hpgen/HPB/entries/49.html#st)
新刀であれば以下あたりでしょうか。
(画像転載元:https://katananokura.jp/hpgen/HPB/entries/50.html#st)
・下級武士クラス
■持てる刀
・お国刀の代下がりか無銘または仕出し物(既製品)
無銘という事で数打物(大量生産品)も多かったと想定されます。
②終わりに
今回上げた刀工群が正しいかについては実際の拝領の記録など精査する必要がありますが、仮に概ね正しいと見た場合は現在100万円以下で買えるような刀も実は「旗本クラスの刀」だった可能性があります。
そして吉光や正宗、長光や来国光など大名しか持てなかった刀が美術館に行けば簡単に観れたり、また購入も出来る現在は時代の変化を感じる最たる事に感じます。
そこと比較すると今私が刀を持つこと自体完全なる身分不相応なのですが、刀の所有者として自分の器を合わせられるようにコツコツ人生を歩んでいきたいです。
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
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