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開戦前夜

今心がとても穏やかである。
きっと戦の前というのは心が意外にも穏やかなのかもしれません。

明日何があるかと言えば刀座です。
このブログでも何度か紹介しましたが、刀座は40店近くが集まる大規模な日本刀の展示即売会で2023/4/1~4/2に大阪城ホールで行われます。

その開戦前夜という事で、当日何も決めずに何となくな軽い気持ちで行ってしまうと裸で戦場に行くようなもの。
ズバズバと体に矢を受けるように展示品に心を射抜かれ、その場の感情の高まりで要らぬものを買ってしまう恐れがあるので、今一度明日に備えて買いたい物について考えてみる事にします。

今欲しい物を考える

さて買う物と言っても刀は高額でポンポン買えるものでもなし、買うお店も現状決めているので買いません。
という事で探すのは刀装具。

鐔と目貫両方探す予定でいますが、鐔なら古い時代の山銅の物で櫃孔が古い形態を示したものか(古金工、太刀師、鏡師など)、素銅か真鍮地で詫び寂びの感じる物(埋忠か正阿弥あたり)があれば欲しいと考えています。
現代作家の物であれば、大刀剣市に引き続き成木一成氏の鐔も信家写しなどがあれば欲しい。
あと米光光平氏の肥後象嵌鐔も魅力的です。

目貫については、以前誠友堂さんで拝見した猿のものがとても好みだったので、似たようなものがあれば是非見て見たい。
他には古後藤の作なども興味がある。
何も無ければこの猿を迎えに行きたい所。

(画像出典:銀座誠友堂 目貫 無銘 古金工 猿猴図目貫


こうして並べてみると意外に絞り切れていない…。
それでも何も考えないよりはマシだろうか。
ダンボール位の甲冑はまとえた気もする。
後はなかなか射抜かれない鋼のハートを持ちこんで当日を迎えようと思います。
刀座に行かれる同好の方、共に頑張りましょう。

あと最後宣伝なのですが、刀座の梅田龍峯庵」さんのブースで製作した短刀展示ケース(卓上短刀箱2.0)に全長55㎝程の長谷部国重の重要刀剣が入って展示される予定です。
私もどういった物か分からないので当日が楽しみです。
こちらも行かれた方は是非ご覧になってください。

製作した短刀用の展示ケース「卓上短刀箱2.0」
展示刀は現代刀匠の金田國真さん作。


そういえば今日横浜のパスポートセンターに行ったところ、なんとその横に刀屋さんがあるではありませんか!
名前は「横浜名刀会」さん。

横浜山下公園の前あたりにある横浜名刀会さん

フォロワーさん曰く、平成名刀会さんの姉妹店との事で。
確かに名前が似ています。
店内には数千~数万円台の刀装具や数十万円台の刀が中心に並んでいました。
拵を安く作りたいという方など覗いてみると御眼鏡に適う物が見つかるかもしれません。
こういう唐突な発見というのは実に気持ちが高揚しますね。
パスポート受取の際にでもまた覗いてみようと思います。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。


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