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第4回刀屋さん見学会レポ

刀屋さんに行った事のない方、入りたいけど1人で入るには勇気のない方、入ってみたものの刀を持たせて欲しいその一言が言えない人、などなどを対象にした刀屋さん見学会も今回で4回目となりました。
(参加者の方とお店の方の顔繋ぎが目的で、次回から1人で刀屋さんに入れる人を増やせれば良いなと思い始めました)

今回は久々の平日開催ですが、定員一杯で開催する事が出来ました。
ご参加頂いた方ありがとうございます!

①見学会の場所

今回の見学会も帝国ホテル内の霜剣堂さんで行いました。
地下1階のアーケード街にあります。

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お店正面の展示刀は頻繁に変わりますが、今日は肥前国忠吉でした。

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②見学会開始!

今回は参加者全員が刀を持つ事自体が初めてでしたので、まず刀屋さんから刀の鑑賞マナーや作法を学ぶところからスタートです。
刀の所作やマナーを大事にする事は「刀を傷付けない」という事に繋がる為とても大切です。
皆さん真剣に聞かれています。

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白鞘の払い方から正しい所作を教えて頂けます。お店の方の所作は何回見ても勉強になります。私も見様見真似で美しい所作を真似ようと毎回心がけていますがなかなか出来ません。

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一通り説明が終わった後は刀の見どころについて。
刀の見所は大きく、姿、刃文、地鉄の3点があります。
ここから参加者の方が実際に刀を持ちます。
皆さん刀の重厚感や光に当てた時の刃文の変化には特に驚かれていたように感じました。

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見終わった後は刀枕へ棟側から慎重に置きますが、素晴らしい事に参加者全員が最後まで慎重に置かれていました。
こういった所から物を大切にする気持ちが伝わってくるようですね!
この時に気を抜いて「ガタッ」と置く方もたまにいらっしゃるんですが、大切に扱おうと特に意識されている方は最後まで慎重にする傾向がある気がします(あくまで個人的な感想ですが)

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その後も和気あいあいと刀について雑談しながら一人づつ交代交代で鑑賞。

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まさか1振目で福岡一文字が出て来るとは思わず私もどうしても見たくなり見せて頂く事に…。(いつもなら見学会の時は時間の都合上私は鑑賞しないで我慢するのですが今回ばかりは我慢できませんでした。ゴメンナサイ)

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③鑑賞刀一部紹介

今回も店内の刀を様々見せて頂いたのですが、その一部を紹介です。

・福岡一文字(助宗)
助宗は一文字の祖である則宗の子(一説では弟)と言われています。
則宗と共に後鳥羽上皇の御番鍛冶に選ばれ、菊紋を切る事を許されたとされる名匠です。
大すりあげされて脇差サイズになっているものの、地鉄の精良さと重花丁子の刃文はまさに圧巻。

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・備前国住長船源兵衛尉祐定
与三左衛門尉祐定の子とも弟子とも言われています。
この時代祐定という刀工は多くいれど、与左衛門と源兵衛尉は中でも特に出来が優れていると言われているようです。
うぶ在銘で使用感ゼロの豪刀。
地鉄も美しく、刃の中の働きも盛ん、健全すぎてとても500年以上経っているとは思えないような素晴らしい刀でした。
一体どんな武将が持っていたのか、妄想が膨らみますね^^

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④終わりに

今回も参加頂いた方が楽しめたようで良かったです!
刀好きが増えるのは私としてもとても嬉しい限り^^



刀には歴史の重みがある、まさにその通りですね!
こういった感覚も刀に触れる事でより一層感じられると思いますので、興味ある方はこれからの見学会に是非ご参加下さい^^


今回も読んで下さりありがとうございました!
面白かった方はハートマークを押してもらえると嬉しいです^^
記事更新の励みになります。
それでは皆様良き御刀ライフを~!

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