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刀が刀を呼ぶ現象について

刀を買うと、それに引き寄せられるように1振り、また1振りと増える。
その買った刀が実は昔同じ場所にあった物だったりする事もあるから不思議だ。
また、日本刀の研ぎを生業にしている人が、ある時長船長義の刀を研いだら立て続けに長義が来るようになった。
普段長義が来ることなんて滅多にないにも関わらず。
他にも、郷義弘が5年以上入ってこなかったのに、ある時1振入ってきた事をきっかけにその後立て続けに郷が2、3振も入ってきたという店もあると聞く。(因みに上記刀工名は例えで仮置きしただけ)

ただの偶然と言えば偶然なのかもしれないが、こうゆう不思議な話は面白い。
で、我が家でも少し似たような話があるので紹介します。

・我が家の場合

2年ほど前に短刀を買いました。
短刀を買ってから家で眺め続ける事1週間、ある時、光の加減で茎に何か書いてあるのを発見。
肉眼では読み取れないのでX線検査にかけた所、どうやら「佐々木八郎所持」と書いてある事が分かりました。
いつの時代かは分かりませんが、佐々木八郎という人が持っていた短刀のようです。

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この佐々木八郎という人物についてまだ分かっていないのですが、おそらく室町期以降に刻まれたものではないか、そして近江佐々木源氏(六角氏あたり)に関連する者なのではないかという所を調査しています。

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因みにこの短刀はその後徳川の御姫様が池田家に嫁ぐ時の嫁入り道具として伝わったとも聞いています。
但しこれは言伝なので本当かは不明。


そしてこの短刀を迎えてからまた時が流れ太刀拵を迎える事になりました。

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家紋は建部家のものでこの太刀拵えは建部家に伝わったものらしい。
建部家の初代当主、建部寿徳は佐々木六角氏家臣の建部秀清の次男として生まれ、佐々木六角氏の流れをくんでいると言う。
そしてその寿徳の子供である建部光重の妻が池田輝政の長女だったと。
まぁこの拵えは江戸時代中期以降の物らしいので光重の時代には無かったかとは思いますが。

としても佐々木六角氏という点と池田家という点が共通している可能性がある。
まだ調査が確定したわけではないので違う場合もあるかもしれないが、たまたま買った物同士にこういう共通点の可能性があるという事に驚いている。
もしかすると同じ時代、同じ場所にこの短刀と太刀拵えがあったのかもしれない。
そう考えると刀が引き寄せ合ったようにも感じる。

・他にも…

話は変わりますが、一江左かさねさんも以下のブログの中で不思議な話を書かれていました。
お店から10年に1度の素晴らしい刀があると紹介され思いきって購入。
後日、実はこの刀は子供の頃に祖父と愛刀家宅に寄った時に見せてもらって感嘆した刀で、同時に祖父が唸るほど憧れ欲しがった刀だった。
それが何十年という時が流れて一江左かさねさんの手元に来ると言う不思議なお話。
(詳細は是非以下をご覧ください)


・終わりに

綺麗と思う刀は沢山あれど、欲しいと思う刀にはなかなか出会わない。
夢にも出てくる位に欲しいと思う刀に出会えてそれを買った時。
それは自分が購入を決めたようでいて、実は刀に引き寄せられているのかもしれない。
刀が刀を呼ぶとは上手く言ったもので、実際にこのような話が沢山あるから不思議だ。
欲しいと思う念の力、刀の力、はたまたただの偶然か、興味は尽きないですね。
読者の方の中にも、刀に引き寄せられたと思うような不思議な体験談があるという方は是非教えて下さい^^


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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