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日本刀を切断するコレクターのお話

今朝、以下のツイートを見てこの話を思い出したので、今日は日本刀を切断するコレクターについて書こうと思います。
にしても偽物が多いオクにおいて、こういう切断されてしまった刀に限って本物っぽいという、悲しい現実。。(実際にこの大和守安定が本物かは不明)


・日本刀を切断するコレクター

という事でこれは以前刀屋さんから聞いたお話ですが、どうやら何十年も前にアメリカに行った際にコレクターの家を訪ねたそうな。
しかしそこにあったのは大量の茎。
しかもどれも銘が良い(正真という意味で)。
聞くと、正真の刀を集めては刀身と茎を切り離して茎だけをコレクションしているそうな。

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そのコレクターがとんだ誤解をしていたので刀剣店の店主は「刀は刃もあって日本刀なんだ。刀は買ってあなたの物になるのではなく、ただ預かるだけだ。大切にして次の世代に繋いでいかないといけない。今ある刀もそうやって今に引き継がれてきたのだ」と伝えたらしい。
(因みにそのコレクターはその刀剣店から買ったわけではたぶんない)

すると、「買ったものをどうしようが買った人の勝手だ」と言い放ったらしい。
それを聞いた店主は海外には文化を理解していない人もまだ多く、容易にこんな事をされてしまっては危険と、海外に行ってしまった刀を買い戻ししなくてはと強く感じたそう。
今では海外でも日本刀の理解が進んでいるようですが昔は大変だったようです。
刀剣店が売る人を選ぶと言っていた背景にはこんな事もあったからかな、と感じた次第です。

確かに日本刀は免許など不要で誰でも所持する事が出来ますし、私も日本刀の美しさを多くの人に知ってもらいたいとは思いますが、文化や歴史を大切に出来ない、または理解出来ない人は刀を持つべきではないと思いました。
Youtubeでも日本刀綺麗だよね動画よりも、日本刀よく切れるよね動画の方が圧倒的に伸びると聞きます。
日本刀の美術品としての側面も多く知れ渡ると嬉しく思います。

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注意喚起として以下も是非ご覧ください。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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