見出し画像

刀は1人で観るのも面白いし、複数人で1振の刀について話すのも面白い

静かな空間で夜な夜なお気に入りの愛刀を手に取り、一筋のライトに当てて刀を観るのは言うまでもなく楽しいのですが、1振の刀に対して「これはここが良いよね」、とか「(摺り上げの刀を見て)生ぶだったらこの辺りまで刀身あったんじゃない?」とか話をするのもまた凄く面白い事が最近分かりました。

今日も刀剣店の即売会で偶然にもフォロワーさんに7名もお会いして短いながら刀談義したのですが、3年前では考えられない事でした。
即売会の場には殆ど同年代(30位)の方はおらずまた知り合いもいない為、1人で黙々と刀と睨めっこする時間が続く。。
そして店員さんから次これ見る?と言われるがままに色々な刀を見せてもらう。
ずっーと1人で刀を見てると常連さんらしき人が時々「この刀良いよねぇ‥‥」などと声をかけてくれたり。
刃文をじっくり見たり、地鉄をじっくり見たり…それはそれで刀の魅せる世界に入り込めるので凄く楽しいです。

画像3

しかし今回は同年代の若い方も多く来られていて、名刀を前にしながら「いやぁ~、凄い刀ですねぇ…」なんて大体同じ目線で飾られた1振について語り合えるというとても楽しい時間がありました。
まさにこれも刀の楽しみ方の一つなのだと。

美術館で名刀を前にして語り合うのと似てるけど、刀がもっと目の前にあるし、刀の本数も10倍位あるのでその話が無限に続くという点では似ているようで違うのかもしれない。
話す中でその人の好きな刀の傾向も分かってくるし、その刀のどこが好きなのかを聞けば「あぁ、そういう見所があるんだ」と自分では気が付けなかったような刀の見所を知る事も出来ます。
つまり視野が広がる。
そして一番テンションが上がるのが、話してた人が「じゃあ買う!」と言い出した時。笑
これはなぜか自分の事のように嬉しいです。

なんで嬉しいかと言えば「縁」のタイミングを第3者として見る事が出来るから、というのが自分なりの理由ですが、これが目の前で起こるからかもしれません。(詳細は以前書いたので以下をご覧ください)


1人で刀を見ているとその刀の色々な一面を観る事で刀の世界(作られた時代に思いを馳せたり、歴代の所有者の事を考えたり…)にどっぷり浸かれる。
複数人で1振の刀について語り合いながら見ると、その人の考え方から刀の見方が広がったり、時々縁のタイミングを見れるというサプライズが起こる。
どちらも予想できなかった体験が何かしら出来るからとても面白い。
だから刀は沼なのかもしれない…。

画像2


今回も読んで下さりありがとうございました!
面白かった方はハートマークを押してもらえると嬉しいです^^
記事更新の励みになります。
それでは皆様良き御刀ライフを~!

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?