刀展示ケースに「刀以外」を飾ってみる
展示会などをしていると結構な頻度で、刀以外を飾れるようにしたら需要が拡がるのでは?と意見を頂く事があります。
刀受けの部分は脱着できるので一応飾れるようになっていますが、正直な事を言えば刀以外を飾れるケースなど世の中にごまんと存在しておりそこに注力すると尖った部分がなくなるのでそこに注力するつもりは今のところありません。
それに私自身刀が好きでこの仕事をしているわけで他の物を飾る事に対してそもそもあまり興味がありません。
とはいえライトは良い物を使用している自負はあるので、刀以外の物がどう見えるか気になった事もあり以前遊びで試してみた事があります。
あまり多くはないですが、今回はその時の写真をまとめました。
①絵
以下のように市販のピクチャーレールを付ける事で取り付けています。
スポットライトは1つだけ点けて見ました。
部屋を暗くすると美術館っぽくなる気がします。
「絵なら壁にそのまま掛ければ良いのでは?」
「…はい、その通りですね。」
②フィギュア
展示会をしている時にもフィギュアを飾ってみたいという要望を何回か頂きましたので、実際に飾るとこんな感じになります。
飾っているのはこちらの伊達政宗のフィギュア
紅葉した落ち葉の上で政宗公が天を仰いでいる、がテーマです。
(ただフィギュアよりケースの方がはるかに高いという…)
③鍔
展示物があまりに安物すぎるとライトにより更に粗が目立ちチープさが出てしまう感があります。
飾る物も大事だとこの時知りました。
④模造刀
凄いテカテカしますが、意外にそれっぽく展示出来てしまっている…。
⑤ダンボル長義
刀剣画報に付属していた1:1の本作長義ポスターを切り抜きダンボールに貼った通称「ダンボル長義」。
意外にそれっぽくなりました。笑
⑥終わりに
と言う事で色々試しましたが、やはり刀用に作ったケースは刀が一番合います。
他にも時計用のケースが欲しい、万華鏡用のケースが…というお話も頂きましたが今のところやるつもりはありません。
なんでしょうね、展示ケースを作る際に刀の所有者の方と刀についてお話するのが楽しいんですよね。
そして刀を飾って生活して下さっているのを見ると、とても嬉しい気持ちになります。
あと話は変わりますが、何か物を作る時に製作者の熱量が追いついていないと完成した時のモノの差にかなり開きが出るように感じます。
コピー品が本家よりも劣るのはこういった事が理由だと思います。
例えば一つ一つの部品やその形状には使う人の事を考えた故の理由がありますが、コピーする人は外見だけを真似るので細かい所まで意識せず作り、結果使いづらい物になっている事があります。
物をよく見ると製作者の工夫点が見える事があって面白いですよ。
身近なものを是非観察してみてください^^
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
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