【倶利迦羅不動寺】オリジナル刀展示ケース製作日記②　仮組立

数か月前から製作を進めていた倶利迦羅不動寺の展示ケース部品が完成したので組立確認を行いました。
大塚工藝社さんより頂いたラフ画を基に少し改良して設計に落とし込みました。

（大塚工藝社さんラフ画）

日本刀大鑑を読みたい一心で入った #とうさろ で、
なんと10/14から始まる倶利迦羅不動寺での刀展示会に向けて、オリジナル展示ケースの製作依頼を頂きこの2か月設計してました。

刀の平、斜、縦置きが出来、今までにない独立展示ケースが出来そうです。
完成は9/11目標#倶利迦羅不動寺 #大塚巧藝社 pic.twitter.com/7yDZTcv2Mu

— 刀箱師 | 中村圭佑 | 展示ケース作家 (@katana_case_shi) August 8, 2020

（※10/14予定だった倶利迦羅不動寺の展示会はコロナの影響で延期になっています）

まずは今回完成した部品の紹介です。

①金属部品紹介

・刀を固定する土台
全長1800mmと長いのでくねくね撓まないように、梁を入れています。
板厚を厚くすれば良いのですが、それだと上部が重くなってしまいバランスが悪くなるので、薄い板厚の物を構造で強度が出るようにしています。

・支柱
鉄パイプをベースに作っています。

円盤を固定するためのネジ穴も付けます。

・角度調整用の手すり
支柱と刀を固定する台を接続する部品です。

・土台の円盤
厚さ9㎜の鉄の塊です。Φ60cm。
凄く重いです。体感的には20kg位でしょうか。

②仮組立

まず円盤と支柱をネジで固定します。
良く見る円形テーブルの土台みたいですね。
その後、刀を置くための台を固定します。

そして、刀を固定する台を載せます。

③完成！

水平置き、斜め置き、縦置き、全て可能で、任意の位置で固定できます。
この辺りスムーズにいくか不安でしたが、上手くいきそうで良かったです。
動きは以下の動画をご覧ください。

倶利迦羅不動寺さんの刀展示ケースの土台が完成しました。
立てると2m近くになります！
（私の身長が173cm）
安定感もありスムーズに稼働し安心しました（任意の角度で固定可能）

この後黒く塗装して金属部品は完成になります。
残りは木工とアクリル。#倶利迦羅不動寺　#大塚巧藝社#とうさろ https://t.co/P4PEejWZ9Y pic.twitter.com/YkHE6F3TSR

— 刀箱師 | 中村圭佑 | 展示ケース作家 (@katana_case_shi) September 8, 2020

水平展示

斜め展示

縦型展示

④終わりに

この後、黒塗装をして金属部品は完成になります。
画像は塗装前なので錆び錆びですが、塗装後は綺麗になるのでご安心を。笑
この組立の瞬間はいつも緊張します。
自分の頭の中の構想が正しかったのか、間違っていたのか。
嫌でも現実を突きつけられる瞬間だからです。
今回は幸い致命的なミスもなく、今のところは順調です。
後は木材やアクリルの部品が無事に取り付けられるかどうかです。
刀を飾る時まで一切油断できません。
引き続き緊張しています。

倶利迦羅不動寺さんで良い展示が出来るよう精一杯頑張ります！

当寺の薙刀ケースの製作が進んでおります。@katana_case_shi さんにご協力頂き、新品ケースで展示できる日を楽しみにしています。#大塚工藝社 #とうさろ #倶利伽羅不動寺 #倶利迦羅不動寺 https://t.co/SYTwBLtFNj

— 倶利迦羅不動寺（倶利伽羅不動寺） (@Kurikara_fudou) September 6, 2020

今回も読んで下さりありがとうございました！
面白かった方はハートマークを押してもらえると嬉しいです^^
記事更新の励みになります。
それでは皆様良き御刀ライフを～！

続く↓