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玉鋼と融点の近い金属を混ぜたら何か新しい刀が出来たりするのだろうか?

ふと刀剣本を見た時に、写真の都合だろうが以下のように地景が金色に見えるものがあった。
実際に金を混ぜてこのように黄金色に輝く刀剣が出来たら面白そうな…。

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しかしそんな話は夢物語で終わってしまい、実際は金の融点は低いため鍛え込むことはできないらしい。
仮に金を使えたとしてもいくらおカネがあっても足りない。
調べてみると日本刀を鍛錬する時の温度は大体1200℃くらい、金の融点は1064℃でした。
なるほど低い!

…という事は見方を変えれば1200℃くらいが融点の金属であれば上手く混ざるという事か?

既に同じような考えのもと作刀にトライされている刀匠さんも沢山いそうですが、私も1200°位が融点の金属を軽く調べて見ました。


①CN-49 コンスタンタン

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(画像出典:株式会社日本クロス圧延

融点は1225~1300℃。
銅55%、Ni45%の合金らしいです。色味は恐らく銀色だと思われる。
通信機器用の抵抗器に使われているそう。
何より名前がかわいい。

②マンガン

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(画像出典:マンガンwiki

融点は1246℃。
銀白色で磁気を帯びる。
マンガン電池、アルカリ電池、リチウム電池など様々な所で使用されているらしい。
コンスタンタンとマンガンは銀色だったが、次は個人的になんとなく本命。


③七三黄銅

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(画像出典:株式会社 鐘栄商店

融点は1204℃。
銅7亜鉛3の割合からなる黄銅で、コネクター端子や配線器具に使われている金属。ちなみに黄銅は五円玉に使われています。
しかし普通の黄銅は融点が金と変わらないので七三黄銅でないと駄目っぽい。
一番金色に近く、もしかしたら下の画像のような物が安価に出来る日は近いのかもしれない…?!
黄金の地景が見られる日本刀…ロマンです。。

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④終わりに

そんなものを混ぜると日本刀ではない!!という厳しい声も聞こえてきそうですが、昔の刀にどんな金属が混ざっているかはまだはっきりしていない事も多いと聞いた事があります。
今回の話はただの私の妄想なのでそういった意見を一度忘れて読んでいただけていれば嬉しいです。

因みに私は化学の知識ゼロなので、これらが実際に鍛錬で使えるのかどうか一切分かりません
融点の値しか見ていません。
もしかすると鍛錬時に有害なガスが出るかもしれません
試す場合は必ずご自分でよく調べてから行ってください。
また化学が得意な方、この材料なら出来そう!というのがあれば是非教えて頂けると嬉しいです^^

今回も読んで下さりありがとうございました!
面白かった方はハートマークを押してもらえると嬉しいです^^
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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