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日本刀の「窓開け」とは
刀は鉄なので全体が錆びてしまい、刃文や地鉄が見えないものがあります。
そういった刀に一部分を研磨する「窓開け」という作業を施す事で、どのような刃文、地鉄をしているのかを確認し、製作された時代の判定や刀工の推測が出来るようになります。
こうして一部分だけ仕上げて研磨するのを窓開け、と言います。
— 刀剣研師 麦粒斎(ばくりゅうさい) (@onkatana) July 1, 2020
新作刀や錆身等の地刃を確認したい時に行います。 pic.twitter.com/dnbDAHJ8Tg
他にも以下のように登録審査に通す為に行われたりもするようです。
知人のご実家の倉庫から出てきた、真っ赤に錆びた刀。
— かまた きみこ (@Kimiko_Kamata) November 13, 2021
警察に発券届を提出し、受理されました。
知人は登録審査に向けて、秋田研師さんに窓開け(刀身の一部分だけ研磨を施す)をご依頼。
あんなに真っ赤に錆ていたのに、鉄がしっかりと生きている😊 https://t.co/2WhG5St7nv
上の画像のように錆びて分からなかった刀身が、窓開けにより肌立った直ぐ刃の刃文が見えているのが分かります。
(それにしてもこんなに真四角に綺麗に窓を開けられるのは凄いですね…)
他にも錆びた刀を全部研ぐには費用も掛かるので、お試しにどんな肌や刃文なのかを見てみて、良さそうなら全部研ぐという言わばお試し的な事にも利用されます。
尚、窓開けの費用ですが、ネットで「窓開け 刀 費用」と検索すると大体1~2万円でした。
刀は長さや研磨する人にもよりますが、全部を研ぐと20万円以上はかかってしまうので検討中の方はまず窓開けを依頼されるのも良いかもしれません。
以下の「藁切り抜刀斎」さんの動画が窓開け工程をとても分かりやすく説明下さっていて、しかも楽しみながら見れるのでお勧めです。
(藁斬り抜刀斎Youtube「#4-2(番外編)窓開けしたら衝撃の事実が判明!!【日本刀研ぎ師への道】」より)
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
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