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デザイナーズ刀箱③ モックアップ作成

前回は簡易実験をしてライトなどをはじめ各部品のレイアウトを決め、それを元に3DCADに反映、ラフスケッチ、簡易CGデザインを作って頂く所までしましたが、今回はこの位置関係をより正確な物で再現して確認する為、原寸のモックアップを製作していきます。


モックアップに使用するのは以下の板です。
ホームセンターで購入しました。

3DCADと同じ寸法になるように箱形状に組み立てていきます。
まずはどう板を切り、組立てていくか擦り合わせます。

3DCADの位置関係をそのまま原寸で印刷し、それを基に部材をカット、グルーガンで貼り付けていきます。

NUNO DESIGN 布川さん。流石、手つきが慣れています。

ライトなども取り付けて完成。

という事で製作開始してから1時間半ほどで完成。

実際に刀を飾ってみます。

今回は刀身と拵が掛けられる二段掛けですが、光源と刀との距離が近い中において、二段同時に光を当てるというのが難しいという課題もあります。
そこで今回技術の核心部になりそうな、光の照射距離が短い中で如何に広範囲に柔らかい光を届けるかという部分について、方向性を固める事が出来ました。

拵と刀身に光が当たっているのが分かります。

という事で無事今回モックアップの製作を通して各部材の位置関係の確認が取れました。
この後はこの位置関係を設計に反映して、そのデータを基により具体的なデザインに落とし込まれていく予定です。
そしてデザインが決まった後は、その形を実現する為の詳細設計、という流れになっていきます。
独立してから初めてデザイナーの方と共に仕事をしていますが、セガで開発仕事していた時を思い出して楽しくなります。
また進捗がありましたら更新しますので、次回もお楽しみに!


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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