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刀を買って「観る」ようになると直感が働くようになる?

・刀を買うと宿る不思議な力「直観力」

刀の展示など見に行くと時々感じる事ですが、所持している刀と同じ刀工の作が陳列されている時、銘や説明文を見る前に「これは〇〇の作だ」と直感的に感じる事があります。
姿や刃文が似てるとか、肌の見え方が似てるとかそうゆう事を考える前に直感的にその刀工の事が頭に浮かんでくるという感覚でしょうか。
そしてこれは展示会だけでなく鑑賞会でも同じ事があります。

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これを感じたからといって100%当たるわけではないのですが、感覚で言えば8割くらいは当たる気がします。
目は見たままの情報を捉えていて、知らないうちにそれを記憶、直感的に似てると感じるのかもしれません。
とはいえ私はまだ持っている刀も少なくこのように感じることは限定的で稀です。
刀を多く所持している方や、所持しているのと変わらない方(手に取って数日間じっくり観察する機会がある方。研師の方や押形を描く方など)はこういった感覚になる頻度も多いのではないかと推測します。

この8割の精度を更に上げる為には同じ刀工の作を2振3振と多数所持する必要もあるかもしれません。
幅広く直感を感じる回数を増やしたいのであれば色々な刀工の作を手元に置けば良い。(それが出来れば誰も苦労はしないのですが)

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・「見る」と「観る」

刀を見るのは美術館に行けば出来ますが、刀を観るとなるとガラス越しでは出来ません。
刀や刀工の歴史を追う事は本で出来ますが、刀工の作品に触れて歴史に迫ることは本では出来ません。
鑑賞会で刀を手に取って観るのと、買って観るのは同じ観るでも違います。

こういう話を書くと「皆買いたい気持ちはあるけどお金がないから買えないだけ」と買わない理由探しをする人もいますが、そう話す人はお金があっても結局買いません。
そして実際に刀がいくら位で売っているかすらも自分で調べていなかったりします。(100万円以上ないと買えないと思っている人も多いです)
「時間とお金があったら好きな事をするけど、無いから好きな事が出来ないんだ!」に近いですね。
好きな人は時間やお金があろうが無かろうが関係なくやっています。

同じく、本当に欲しいと思っている人は食事の回数を減らしてでも貯金して買っています。
そういった苦労をして買うからこそ刀を本当に観るようになるのかもしれません。それが私が思う鑑賞会で観ることと、買って観る事の違いです。
刀の本当の魅力を感じるには買うのが1番、は事実と思います。
買うと調べものもより楽しくなりますし、刀身を見てるだけで疲れが不思議と取れますし、こういった目に見えないメリットも多いと思うんですが、
そこは所有していない人にはなかなか伝わりづらい。

あと話は変わりますが、鑑定会には沢山出るけど刀は1振も持っていない人もいるそうですね。
そうした人に限って頼んでもないのに人に教えようとするらしいですが。
そこで出てくるのは刀剣本に載っている典型的なワードを並べたばかりで自分の意見がなかったり。
これは言い換えれば刀を「見て」いるだけかもしれません。
実際に所有されている人は恐らく本に載っていない自分だけの意見や感想をその刀工作に対して感じているはずです。

…と所有している方なら共感頂けると思うのですが如何でしょうか。



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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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