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刀箱師の日本刀note(初月無料!過去記事も読み放題)

日本刀の奥深さや面白さ、購入するに当たって持っておいた方が良い知識などについて日々発信しています。 今まで820日以上毎日刀についての記事を更新してきましたが、ここでしか書けない…
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#鍔

金工鐔 伊藤正次①

武州伊藤派の初代は伊藤正長と言われ、一説にその弟と言われる人物が今回取り上げる伊藤正次で…

埋忠鐔の捻り耳の造形の観察

埋忠明寿をはじめとした桃山頃の埋忠鐔はこねくり回したような捻り耳の造形が特徴であり個人的…

古金工鐔 唐草模様図鐔①

表に葡萄の葉と蔦、裏に葵の葉と唐草を毛彫で表現し、水滴を表現しているのか金と銀の点象嵌が…

成木鐔⑰道歌鐔(信家写)

今回紹介する鐔は無鑑査鐔工、成木一成氏により平成4年に作られた信家写の道歌鐔。 刀連全国大…

成木鐔⑭ 信家写(弓矢八幡図)

以前取り上げた蛇鐔に加えて、個人的に成木鐔の傑作に感じているうちの1枚を紹介してみる。

埋忠七左衛門橘重義

江戸初期に活躍した埋忠七左衛門橘重義という金工がいる。 埋忠明寿は詫び寂の感じる作が多い…

鉄味の良い鐔をつらつら並べてみる

鉄鐔を見ていて必ず話題になる事と言えば「鉄味」でしょうか。 「この鐔は鉄味が良いですね」のような感じで使われます。 さてこの鉄味については鑑賞者の主観が多分に入ってくる部分ではあるので判断が難しい所ではあると思うのですが、刀の茎同様に良い鉄味というのは共通の認識があると思われます。 今回は私の主観要素も入ってはしまうのですが、玄人の方も見て大体同じ感想を持つ鐔をいくつか挙げてみようと思います。 まず手に取らせて頂いたもののなかで画像がネットに出ているものから。 個人的に手

刀装具の市場規模について

刀装具がアート界隈で注目され、刀剣以上に需要が広まる時代がもし今後来るとしたら一体刀業界…

古正阿弥鐔①

少し前に購入してみた古正阿弥鐔。 室町時代頃の作と見られており、この時代は応仁鐔や平安城…

真鍮地の埋忠鐔の色と腐らかしの多様性について

埋忠明寿に代表される皺の入った真鍮地がある。 腐らかし法と呼ばれる手法で付けたと考えられ…

古金工 家紋小物袋鐔①

室町時代ごろと思われる比較的小振りな山銅地の鐔。 小物の入れ物と家紋が高彫されたような意…

埋忠明寿以外の九年母図鐔の作柄について

埋忠家は刀装具でも技巧的で絵画的な作品を多く残している集団ですが、刀や鐔の他、鏃(やじり…

この落款のある刀装具は目利きコレクターの物

個人的に好きな刀装具は時代の上がる古い物であって、鐔で言えば山銅地の素朴な古金工作や太刀…

黒柿の鐔箱に入った鐔

昨日のブログの続きで、今回は珍しい黒柿の鐔箱に入った中身についてです。 尚、通常鐔箱は左のような桐箱になります。 今回のような黒柿で出来た鐔箱は私も初めて見ましたが、箱その物が素晴らしい作品に見えます。 ・鐔の表裏埋忠極めの無銘鐔です。 葡萄の葉や蔓(つる)を真鍮地に赤銅象嵌、部分的に金象嵌にて施されています。埋忠明寿や光忠に見られる独特の皺も見られ、桃山時代の物と考えられます。