成木鐔⑰道歌鐔(信家写)
今回紹介する鐔は無鑑査鐔工、成木一成氏により平成4年に作られた信家写の道歌鐔。
刀連全国大会の天位賞で送られた鐔と箱書きがあります。
この本歌は以下になります。
表裏それぞれ並べて見ます。
櫃孔は後世開けられたものと思われるので、写の方は製作当初の形を再現するためか櫃孔は開けられていません。
この鐔は平成作でいわゆる成木氏の作風が確立した頃の作と見られ、トロンとした艶やかな地鉄をしている。
この平成頃の鉄は錆びづらい印象。
耳には亀甲紋がデザインされている。
平成作との事でこの鐔もやはり鍛え割れが耳に出ている。
昭和頃の作には耳に鍛え割れが出た作はあまり見ない気がするが、平成頃の作になると多く見る気がする。
これは現時点では仮説なので今後も枚数を見ていきたい。
以下は昭和頃の作と思われる信家写と並べた写真。
ここから先は
381字
/
4画像
このマガジンを購入すると過去記事も全て見れるようになります(単体購入記事以外)。初月無料なのでお気軽にご登録ください。
またまずは月に2~4回程を目標にここでしか読めないディープな内容も書いていく予定です。
このマガジンについて機能を探りながら出来そうな事をどんどんやっていくつもりです。読者限定の交流会(鑑賞会)などもやります。
刀箱師の日本刀note(初月無料!過去記事も読み放題)
¥600 / 月
初月無料
日本刀の奥深さや面白さ、購入するに当たって持っておいた方が良い知識などについて日々発信しています。 今まで820日以上毎日刀についての記事…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?