古金工 一匹猿金目貫②
先日手に入れた古金工一匹猿目貫について、今回は体毛部の彫にフォーカスして観察してみます。
なぜ体毛部なのかと言えば、この目貫は一見艶やかな部分が多く、龍目貫などと比較するとあまり凝っていなさそうな印象を受けるのですが、体毛は必要な部分に最小限に入れられている事が伺えます。
当時の人は手長猿は見た事が無くても、日本猿は見た事があるはずで、猿に体毛がびっしりある事は分かっていたはずです。
その体毛を見たままに沢山入れるのではなく、必要な部分に最小限に鏨を入れる事で顔の表情や体の