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【テニス肘は体幹?】障害予防トレーニング〜体幹トレーニングも取り入れよう〜

テニスは、ダッシュ動作や切り返し動作、急な減速動作など下肢の機敏な動きに加え、ラケット操作に手や肘の複雑な動きが要求されることから、全身に高負荷な運動が生じると競技です。

テニスでは、サーブ動作やストローク動作で脊柱が伸展・回旋を繰り返すことにより、腰椎分離症、また腹筋損傷など体幹自体の外傷・障害がみられますが、それだけでなく、肘障害との関連性も言われています。
体幹の可動性と安定性は全てのスポーツで重要であり、スポーツパフォーマンスを向上させる要因となります。また、その低下は腰痛や四肢のオーバーユースの引き金となります。

以前、下記のようなテニス肘に対するテストと指導ポイントについてお話し他ことがありました。今回の内容を前回の内容と併せてご覧いただくとよりテニス肘への理解が深められると思いますので、ぜひご覧ください。

また、今回の内容をご覧いただくとテニスプレーヤーに対する障害予防のための運動指導方法だけでなく、腰部障害や患部外との繋がりについても学ぶことができるので、ぜひ最後まで見ていただけると幸いです。
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では、本編に参りましょう。

テニスによる障害に対するスタビリティトレーニングについて

○可動性について
サーブ動作では、胸椎・肩甲胸郭関節の可動性低下により上肢挙上制限が生じている場合、腰椎伸展の代償が起こりやすいです。また股関節伸展可動性低下では腰椎過前弯を呈しやすく、腰部伸展ストレスも増大します。
ストローク動作では、股関節内転・内旋可動性が低下すると重心移動と骨盤回旋運動が制限され、そのため上肢の回旋で代償し、肩や肘へのメカニカルストレス増加とパフォーマンス低下に直結します。肘障害は手関節屈筋群のオーバーユースが原因となることが多いですが、骨盤・体幹回旋が不足したり、肘が伸びて早期に身体が開く場合などでは、代償的に上肢の回旋を強制する場合があります。
フォアハンドの不良例を図に示したのでご参照ください。

上記に挙げたように、胸椎・肩甲胸郭の可動性低下がその他関節へのストレスを増大させ、障害につながるケースがあります。
よって、スタビリティートレーニングの前提としては、胸椎・肩甲胸郭の可動性と股関節可動性を獲得することが重要となります。

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