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コムジョの尺八歴史探訪📖

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尺八の歴史をマニアックに探究中✐ 虚無僧の実態を探ります!
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2022年2月の記事一覧

『慶長之掟書』其ノ二!☆江戸幕府の宗教政策と「掟」

前回『慶長之掟書』の続編です。 さて、 虚無僧の宗派、普化宗は一体いつ頃、どのようにその権利を獲得していったのかを探求しておりますが・・・ 『慶長之掟書』は一体どういうものかというと、水戸黄門の超有名台詞「この紋所が目に入らぬか!」の印籠のようなもの。それは権力のシンボルである「三つ葉葵」を見て皆がひれ伏す、あの徳川家康の『御老中達』のサイン入り特権的優遇措置が盛り込まれている「掟書」が論より証拠であるという、そんなお話でした。 何故それが江戸後半までバレずに済んだのか

虚無僧にとって何にも換え難い⁉️金科玉条の『慶長之掟書』とは!

『慶長之掟書(けいちょうのじょうしょ)』とは、かの有名な徳川家康が慶長十九年(1614年)に普化宗に付与したとされる掟書。 因に、掟書(おきてがき・じょうしょ)というのは、掟(法律・規則)を記した文書。 規則や法律、または家訓のようなものですね。それを四字熟語で表現しているのが「金科玉条(きんかぎょくじょう)」。 意味はこちら↓ 最近は、あまり使用されなさそうですが、 現代使用例を考えてみますと… てな感じでしょうか。 この金科玉条という言葉は、尺八の歴史資料の古