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9-3 ヒーロー

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シン立ち絵 (2)


 ……おそれていたことが現実になった。

 アリバがなくなってしまった……。

 ただの一般人になってしまった……。

 もう、福岡ファイターとしてみんなと一緒に戦えない……

 その冷酷な事実を突きつけられたおれは、兄貴やナミさんや仲間たちの元から、逃げるように走り去った。


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 逃げ込むように自宅へ戻り……

 驚く母さんのそばを通り抜け……

 自分の部屋にこもって、布団に顔をうずめオイオイ泣いた。

 もともと、おれのアリバは弱くて不安定だった。

    むしろ、おれにアリバなんてものがあったことのほうが不思議だったのだ。

 けれど、このチカラのおかげで、おれは福岡ファイターのメンバーになれて、みんなと一緒に戦うことができた。

 おれの住むこの福岡市を護るために……。

 痛くて怖くてツラかったけど、それはすごい充実した毎日だった。

 なのに……。

 また、前のように、兄貴たちの帰りを家で待つことしかできない……。

 そんなの……耐えられない。

 おれは、フラフラと布団から立ち上がった。

 そして、気がついたらメモを残して、家を出ていた……。


シン立ち絵 (3)

「兄貴。ナミさん。みんな。おれは福岡ファイターをだったいします」


……そう書き残して。


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 なにも考えられなかった。

 なにもする気にならなかった。

 ただ、ジッとしてられないという理由だけで、おれは夢遊病者のように福岡市をさまよい歩いた。


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 野間四つ角


おれが通っている学習塾【吉田塾】がある。

 吉田先生、飲み込みが悪いおれのために、いつも我慢強く勉強を見てくれている……。


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 高宮通り

兄貴行きつけの珈琲豆屋【カラク】があって、おれもよく付いて行く。

 でもまだ、アニチみたいにブラックコーヒーは、苦くて飲めない……。


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 平尾通り

巨大ハンバーガーを出すアメリカンダイナーがある。

 福岡ファイターのみんなと、悪意討伐のあいまに食べに行ったっけ……。


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 大池通り

ご近所のスーパー【サニー】がある。

 小学生のころ、ひとり三個までのビックリマンチョコを買うため、日曜日の朝からアニチと並んだのが懐かしい……。


bk_3_12_東和高校入り口


 気づいたらまたも東和のあたりに来ていた。

 無意識に身体が登校ルートをなぞったらしい。でもここへ来たら、アニチたちと鉢合わせてしまいそうでコワイ……。

 それともおれは、アニチたちに探してもらいたいって、心の底では思っているのだろうか……。


「なああああああーーーー! だから、なんなんだよコイツらはーーーー」

「エヘエヘエヘ……な、な、なにすんのさーーー」

 そのとき、東和の校門のあたりから、聞き覚えのある声がふたつ聞こえてきた。

 足が勝手にそっちへと向かってしまった。

 もうおれはただの一般人だというのに……!


e_37_コーヅマ

「あ。シンジロー! 助けてくれーーーー!」


e_46_ハギタ

「し、ししシンジローくん! た、たた、助けて……」


 それは、おれの友達のコーヅマとハギタだった!

 コイツら、また襲われているのかーーー!

 ふたりは、悪意に取りつかれ、赤く目の光る妖艶な東和女子高生に襲われていた!


キャラ (3)

「こ、コーヅマ……ハギタ……でも、おれは……」


 もうアリバがない。こんなおれでは、悪意と戦えない。


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「……アハハ…………ハハハ……ウフフフ……元気なコたちねえ……美味しそう……」


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「ひいいいいいい。やめてくれーーーー。惑わさないでーーーー」


chara5 - コピー (3)

「え、エヘエヘエヘ……おれ、どうなっちゃうのさーーー」


 色っぽい上級生の悪意は、コーヅマとハギタに悪意のエナジードレインを仕掛けようとしてる!


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pシンジロー

「い、いくぞオラアアアアアアアア…………!!」


 身体が勝手に動いてしまった!

 おれはコーヅマとハギタをかばうように、悪意の前に割って入った!


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「……アハハ…………ハハハ……ウフフフ……あらあら。またいちだんと熱い子が来たわねえ……」


e_37_コーヅマ

「シンジロー! 助けてくれるのかーー!?」


e_46_ハギタ

「し、ししシンジローくん……!」


pシンジロー

「うおおおおおおお! 食らえ! 熱血パンチっ!」


 おれはありったけのチカラを振り絞って悪意に攻撃した!

 でも、やっぱり炎はソヨリとも出なかった……。

 ポヨンッ。

 情けない音を立て、おれの攻撃は、悪意女子高生のおっきな胸にやわらかく弾かれた……。


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「いやーん。らんぼうなのはダメ」


 悪意女子高生が色っぽい眼差しで言った途端、ピンクの風がおれを包み込み、全身からエネルギーが根こそぎ奪われた。


pシンジロー

「ひぎいいいいい」


 だ、だめだ……やっぱり……

 無理だよ…………。こんなの……ぜったい勝てっこない……。


e_37_コーヅマ

「シンジローーーー!!」


e_46_ハギタ

「し、しし、シンジローくんんん」


 おれはそれでも必死に叫んでいた。


キャラ (3)

「コーヅマ! ハギタッ! おれが時間を稼ぐから、はやく安全な場所へーーーー!!!」


 必死のタックルで年上の悪意女性に向かっていく!


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「…………アハハ………ハハハ……ウフフフ……熱くていいわあ…………」


 思った通り、まったくダメージを与えられない!

 ……その後、おれはさんざん悪意女子高生にもてあそばれ……

 すっかり精力をうばわれ、ヘロヘロのスカスカにされてしまった……。


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pシンジロー

「う、うううう。やっぱりやめときゃ……よかった…………」


 満足したのか、おれを倒した悪意はフラリと気まぐれにどこかへ消えた。


「だ、大丈夫かーーーーシンジロー!!」

 物陰に隠れていたらしいコーヅマとハギタがおれを助け起こしてくれた。


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「す、すごいよ、シンジロー。やっぱりヒーローだったんだなっ」


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「か、かか、カッコよかったよ、シンジローくんっ」


 むしょうに腹が立った。


キャラ (13)

「どこがだよ! ぜんぜんボロ負けじゃないかっ! こんなおれの、どこがヒーローなんだよっ!」


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「……だっておまえは、自分の身体を張って、俺とハギちゃんが逃げる時間をかせいでくれたんだぞ? それがヒーローじゃなくて、なんだってんだよ!」


chara5 - コピー (3)

「そ、そうだよ……か、カッコよかったよ。シンジローくんはおれたちのヒーローだよ」


「やめてくれ! ヒーローってのは、兄貴みたいなのを言うんだ! 今だって、兄貴だったらもっと上手くやってた! もっと華麗に敵を倒して、カッコよくお前らを助けてたんだ!」


e_37_コーヅマ

「兄貴って……ハヤトさんか? ……ハヤトさんがなんだって言うんだ? あのひと、そんなにすごいひとなのか? そうは思えないけど……」


pシンジロー

「お前は兄貴のことをロクに知らないからそんなこと言うんだよ! 兄貴は、一緒に居る時間が長いほど、その凄さを思い知らされるんだっ! 兄貴は完璧超人なんだよッ!」


「……た、たしかに、ハヤトさんが普通の男とは違うってのは認めるよ……。けど、シンジロー、お前にだって、特別なものがあると思うぞ」

 コーヅマが真剣な顔で言う。ハギタもウンウンうなずいた。

「俺とハギちゃんがどうしてこんなところでウロウロしてたと思う? お前を探していたんだ」

「……おれを……?」


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「ああ。三人で、ゲームを作ろうって誘うために。福岡市を護って戦うシンジローを主人公にしたアドベンチャーゲームを作りたい! その企画を話し合おうと思ってさ……」


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「そ、そそそ。お、おれはプログラムとか絵はだめだけど、で、デデデバックとか、雑用とかで手伝えたらって、おもうよ」


e_37_コーヅマ

「お前とだったら、できそうな気がするんだよ」


e_46_ハギタ

「し、シンジローくんには、な、なんか、そーいうところ、あるよ」


 たしかに、コーヅマとは『いつかゲームを作りたい』って話していた……。

 だけど、いまはその誘いすら、おっくうで、ただわずらわしいだけだった……。


キャラ (3)

「おれが主役ってなんだよ……おれの気持ちも知らないくせに! 主役ってのは、アニチなんだよ! アニチみたいな、なんでもできる選ばれた人間がやるもんなんだよッ! おれをバカにしてんのかっ!」


「あ。シンジロー!?」

「し、しし、シンジローくんっ」

 おれはふたりを振り切るように、東和から走り去った……。



 悪意に身体もボロボロにされたけど、それ以上にココロがボロボロだった。

 コーヅマとハギタにへんなことを言われ、アニチとの格差をまざまざと認識させられた。

 それでも……

 それでも、おれはアニチが好きだった。アニチに対して、悔しいとか、負けたくないとか、認めたくないなんて気持ちは不思議とない。

 ただ、一緒に居られればよかった。

 アニチの広い背中を追いかけていられれば、それで満足だった……。


シン立ち絵 (3)


 泣き笑いのようなキモチ悪い顔で、ヘラヘラとおれは歩いた。

 感情のコントロールができなくなっていた。

 気づいたら日が暮れて、まわりが暗くなっていた。

 でも、おれは、気の小さい飼い犬みたいに、自分の家のそばから離れられず、そう遠くない場所をウロついていた。


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 おなじみの多賀緑地


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 春は桜がキレイで、福岡ファイターが誕生する前から、アニチの友達やおれの友達とみんなで花見して盛り上がった、アポロ公園……。


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 アニチが女の子と語り合うとき使うらしい、浄水場の緑の丘


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 そして……鴻ノ巣山展望台

 気がつけばおれは、ここに来ていた。

 アニチが自分を見つめ直したいとき訪れる場所。

 こんなときまでアニチのコピーをしている自分に情けなくなる。


夜背景


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 夜の樹々に囲まれた暗い階段を上る。

 展望台から福岡市の夜景を眺めた。


シン立ち絵 (2)


 おれのアリバ……どうしちゃったんだろう……。

 そもそもアリバってなんなんだ……。

『こころのチカラ』って、ナミさんは言ってたけど。


キャラ (3)

「……いっそ、ここから身投げでもしようかな……」


 高い展望台から身を乗り出した。下界には、夜の海のようなマテバシイが広がっていて……

「……それはやめておけ」

 落ち着いた男の静かな声が響いた。

 あ、アニチっ!?

 思わず振り返るおれ! そしてそこには……

 そこには……

 悪夢のような人影が立っていた。


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 ほ、ホクト…………敵のボス…………

「うひいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ」

 とっさに逃げようと思ったけど、ここは展望台! 六メートル四方の柵に囲まれ、唯一の逃げ場である階段のところにはホクトが立っている!

 な、な、なんなんだよ……コレ…………現実なのかよおおおおお。


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「…………そう怯えるな。今日は、迷える仔羊を導きに来ただけだ」


 不思議なセリフを言うホクト。マトモに会うのは初めてだけど、兄貴が苦々しげに言ってた通り、ものすごいキザな口調だ……。

 でも、そんなスカした言動に違和感がないほどの、恐ろしい威圧感……!


キャラ (13)

「……導く? ……って、どういうことだよお……」


pホクト

「なあに。自分の可能性を無意識に抑えこみ、才能の発芽を自ら止めてしまっている哀れなお前の、眠っているチカラを目覚めさせてやろうと思ってな」


 可能性? 才能? 眠っているチカラ……?

 さっきから、なにを言ってるんだろう……。


pハヤト

「……あいにく、それは兄貴である俺の役目だ。お前じゃねえ」


 涼やかな声が響き、おれは反射的にウレションしそうになった!



 今度こそ、今度こそ……

 それはアニチの声だったから!!


pシンジロー

「あ、アニチイイイィィィィィ!!」


 まさに、ヒーローそのものというタイミングで、暗い階段から現れたのは、アニチそのひとだった!

 やっ、やっぱりアニチは、役者が違うぜええええーーーー!

「あにちぃぃぃっ。来てくれたんだねっっ!」


キャラ (1)

「……ったく。手間かけさせやがって。みんなで手分けして探してたんだぜ? ……どうせお前のことだから、俺のマネして鴻ノ巣山で星でも見てるんじゃねえかと思ったが、アタリだったな」


キャラ (13)

「うううううう。ごめんよおおおおお。おれ……おれ……」


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「……兄であるお前の役目? そうは思えんな」


「なにィ……?」

「お前ではシンジローを萎縮させ、シンジローの個性を阻害するだけだ。お前の存在そのものが、シンジローの成長を不当に抑え込んでいる。……本当はお前にもわかっているんじゃないのか?」

「………………………………」


pホクト

「まあいい。このままじゃおさまりもつかんだろう。来い。ROUND2の開始といこうか」


 ゆらり。ホクトが余裕満々の態度で義手を構える。


pハヤト

「上等だッ! てめぇとは、ケリをつけないとなっ!」


 兄貴が行ったあああーーーーー!

 素早いフットワークから、稲妻のような必殺パンチッ!!

 惚れ惚れするような見事なパンチで、ホクトはぶっ飛んで…………

 ぶっとんで…………

 いなかった。

 ホクトは、アッサリと鋼鉄の義手で、兄貴のパンチを受け止めていた。


pハヤト

「くそっ……!」


pホクト

「……どうした? 前より動きにキレがないな。身体も硬い。踏み込みも甘いッ」


 ドゴンッッ!!

「んぎっ」

 鋼鉄の義手の一撃をマトモに食らい、反対に兄貴がぶっ飛んでいった!

 展望台の床をゴロゴロ転がる兄貴。

 それは、信じられないような光景だった……。


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キャラ20

「……身体は正直ということか。怯えが現れているぞ


キャラ (1)

「……だまりやがれッ」


 それでも兄貴はすぐさま立ち上がりホクトに向かっていく!

 左右のワンツーから……必殺の左後ろ回し蹴り……!

 出たああああ! 伝家の宝刀・ハヤトスペシャルッッッ!!

 ホクトは、頭にマトモに蹴りを食らい、地面に這いつくばって……

 這いつくばって……

 ……………………………………。


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pホクト

「……まるで成長がない。お前は、あのとき、せっかく俺が与えた助言を聞いていなかったのか?」


 義手で兄貴のカカトを受け止めたホクトがせせら笑う。

 ドガガッ! 悪鬼のように凄まじい左右のワンツー!

 兄貴は反応出来ずマトモに食らった。

 そのまま下段回し蹴りで脚を払われ地に倒れる。


pハヤト

「グウウッ!」


 ピクピクと床で痙攣する兄貴を冷たく見下ろし、ホクトは続ける。


キャラ20

「……恐怖を否定するな。己のものにしろ。お前がもっともチカラを出したのは、アピロスの屋上、あの『最強の悪意の幼生体』と戦ったときと聞いている。あのとき、お前は死の恐怖を覚えたはずだ。……その恐怖への反動が、お前の集中力を限界以上に高め、身の丈以上のチカラを発揮させたのだ。あれを使いこなさねば、今以上強くはなれん」


キャラ (1)

「……ゴチャゴチャ……うるせえ……んだよ……」


 兄貴はそれでも震える腕で身を起こした。


pハヤト

「………………ググ…………よくも……弟の前で…………恥かかせやがったな…………」


pホクト

「……ほお。頑張るじゃないか。だが、今日は助けてくれるカスガもおらんぞ」


キャラ (1)

「……うる……せぇっ……俺はな……シンジローの前でだけは……か、カッコ悪いとこ、見せるわけには、いかねーんだよッ」


キャラ20

「知るか」


 ホクトのトドメの一撃が、

 兄貴と、兄貴に対する絶対のイメージを、

 無慈悲に打ち壊した……。

 絶 望


メインキャラ (39)




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