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【クリエイティブ生活】『ダークホース〜好きなことだけで生きる人が成功する時代』を読了

 ハーバード大学の研究者が多くの個性的な生き方と自分なりの成功を収めた人たちを調べ上げて、そうした新時代の生き方を科学的に考察したビジネス書である。現在、Amazonでベストセラーだ。

○そもそも何故こうした研究をしたか?

 アメリカも日本と同じように社会に閉塞感や格差などの問題を抱えている。その解決策を見出すため。

○今までのやり方ではますます格差が広がり、不公平は増すばかりだ。

 ハーバードの研究者二人の共著だが、ハーバード大学も含めてアメリカの有名大学が、定員制と縁故主義のため、実力のある人全員に公平な学習の機会を与えているとは到底言えないと、現状を批判。

 大学だけでなく賞レースや企業の椅子など、現行のやり方・制度には限られた者しかより良き生き方への機会を得られないと結論。

 そこで、それぞれの人がその特性を活かして、個々人にフィットした生き方をしてゆくのを最良のやり方としている。そのために個人で今出来ることと(日本でも出来る)これから社会全体で取り組んでゆくべきことが書かれている。

 これまでの画一的な教育制度や企業の制度に本当に合っている人の方が実はごくわずかで、一人ひとりに合ったやり方をするのが人間のポテンシャルを最大限発揮し、社会全体のためにもなる、それがテーマである。

○現状で我々に出来ることは何か?

 人は決められた道を長期計画に沿って歩いてゆくより、その場その場に集中して懸命に、かつ賢明に取り組んでゆく方が上手くいく。『今ここを大切に生きる』とは、場当たり的でいい加減なやり方をするわけでも、あとは野となれ山となれと言わんばかりの、破壊的な生き方をすることでもない。

 チェスの世界的な名人が、実は何手先も読んでいるのではなく、その場その場に真剣に取り組むことで腕を磨き勝利するように。

○どうすれば今ここを真剣に生きられるか?

 お金や名誉などよりは、充足感を基準にして選択し活動するようにした方が良い。そうしたダークホース的な生き方にとって、自分が充足感を感じられるようにするやり方こそがベストである。

 反対に充足感を感じられない生き方は、既存のレールには当てはまっていようが、ダークホース的な生き方にとっては極めてハイリスクでしかない。(向いていないことを無理にするな)

 充足感を基準にして選択して活動していれば、いつかは目的にたどり着く。情熱的と言うよりは、小さなモチベーションを大切にして取り組んでいくのが望ましい。

 以下は従来型の生き方と、ダークホース的な生き方の比較である。(他にもある)

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 読み終わった感想としては、とても面白かったです。やはり自分を信じて好きなことをして生きていくのが正しいのだと思いました。この記事を見てもノーマンさんが何か言うのは予測出来るのですが🍀

 例えて言えば「マクドナルドのようにマニュアルに従うより、個々人の適性を活かした方が良いハンバーガーチェーンが出来る」みたいなことを言っているので、まあアメリカでも誰にでも受け入れられる考え方では、今はまだないのだろうなとも思いました。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。あなたのクリエイティブ生活のヒントになれば幸いです。

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