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アニメ『魔女と野獣』3話感想(ネタバレあり)

Netflixにとりあえず1ヶ月は加入。今は『魔女と野獣』なるアニメを見ている。

16歳以上から観られる年齢制限付きのダークファンタジーである。

2話から続いていた話が今回で一区切り付いた。やはり、主人公のギドたちと関わるのは、復讐を目的とする女性である。

「復讐なんて自分が気持ちよくなって、スッキリすればそれでいい」と、その女性にギドは言う。

女性は、その街の警察の、ただ一人の魔術師である。ゆえに頼りにされている。

息子たちと恋人を殺された恨みから、警察としての役目を十分に果たすより、魔女への復讐を優先していると、彼女は言う。

その事に葛藤を見せた際に、ギドが言ったセリフである。

で、その結果は。

実は、殺されたと思っていた息子たち二人が真犯人だったのだ。彼らが、女性魔術師の恋人を殺し、他の人々も残忍に殺し続けてきたのだと明らかになる。

息子と言っても実の息子ではなく、引き取って育てていた息子たちであるが。

女性は自らの手で息子たちを殺して終わりになる。この世界では、警察関係者として正当な行いになるらしく、女性はそのまま警察としての仕事を続けることになる。

「復讐なんて自分が気持ちよくなって、スッキリすればそれでいい」

それは主人公ギドが、女性魔術師の迷いを振り切らせるために言った言葉だろう。一方で、ギド自身が、自らの復讐についても、そう思っているのだろうと考えられる。

でも、その通りになるわけないよなあ。この流れだと。

そんな風に思った。

フィクションの中での悪人への成敗というのは、所詮は人間の暴力的な欲望を満たしているだけで、その欲望のために、存分にやっつけて良い悪役を出しているだけだと。

そんな説をTwitterXで見て、最初は極論だなと思ったが、まあ一理はあるかなとも思うようになった。

そうは言っても、悪い奴は何とかしないと駄目でしょうと。で、手段として暴力しかない。そんな場合に。

個人的な満足感と、悪人への成敗を切り分けて見せたんだなと。個人的には、そう受けとめましたね。

原作漫画を描いた方が、どういうつもりでこのエピソードを描いたのかは分かりませんが。

女性魔術師が、かつての息子たちを撃ち殺すシーンは、悲劇的ではあるが、凛とした決意に満ちていて、素晴らしかった。

よく出来たアニメだと思う。

原作の方は、1話しか読んでいないのだが、アニメ版が終わった続きからは、漫画を読んでみようと思う。

ちなみに、ヘッダーに馬車の写真を出したが、『魔女と野獣』の中では車が使われている。

それでは、今回はここまで。

ここまで読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。


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