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YouTubeのファンが育ててくれた!ゴミ屋敷の片付けサービス

おかげさまで、片付けトントンのYouTubeチャンネル登録者は15万人、累計視聴回数は4,200万回を突破しました(2020年5月現在)。

動画の主な内容は、ゴミ屋敷・汚部屋をスタッフが明るくテキパキと片付けている様子なのですが、本当にたくさんの方にご覧いただき夢のようです。

200110天井が近い家01

しかし…ここまで来るまでには、波乱万丈、紆余曲折、抱腹絶倒の日々。

今日は、片付けトントンの黒歴史と、現在に至るまでのお話をさせていただきます。

1、WEBサイト「片付けトントン」の黒歴史

以前は、株式会社中西の名前で片付けのサービスをしていましたが、WEBサイトからの依頼がとても少なかったので、何とかしたいと思って立ち上げたのが「片付けトントン」です。

まずは、起死回生への期待を込めて、WEBサイトをリニューアル。2015年7月のことでした。

ホームページ

検索上位に表示されるにはどうしたらいいか(SEO対策)についても必死で調べ、入念な準備期間を経て生み出されたブログの代表作は、桃太郎のパロディー

川を流れてきたタンスから生まれたトン十郎(私、部長の森がモデル)が、ゴミ屋敷へゴミ退治に行くというお話です。

川を流れてきたタンス

タンスから生まれたトン十郎

名古屋名物「えびふりゃあ」を褒美に、道中で出会ったイヌ、サル、キジを家来にします。

えびふりゃあを褒美

物語の最後は、回収したゴミと不用品を土産に、郷里に凱旋するという、他社さんには実現不可能な、強烈なオリジナリティに溢れた作品でした。

しかし、この当時(2015年10月)の月間ページビューは約1,500。
少なっと思われるかもしれませんが、かの巨匠、ゴッホですら生前はほとんど絵が売れなかったんです。

私ごとき、生前に誰にも読まれなかったとしても、なんの問題もありません。偉大なる作品を後世に残すことができて本望です。

・・・

その後も、着実にバージョンアップを重ねていき、2016年8月にリリースしたのは、「いきいき&はつらつ!ファンキーで元気な高齢者を目指す」というタイトルのブログで、頑固でファンキーな私の母のことなどを、ご紹介してみました。

自転車でお墓に行くだに

当たり屋事件

この頃(2016年8月)の月間ページビューは5,000。やっぱり少なっ。もう、ブログなんてやめようと思っちゃいました。

実際、2016年11月から2018年8月までは、心が折れてしまい、夜ごと涙で枕を濡らす日々(ウソ)。

・・・

ここまでお読みになった皆さんは、なぜ結果が出なかったのか、すでにおわかりでしょう。
原因は、片付けのテクニックを紹介したり、片付けられない悩みに寄り添ったブログが少なすぎたからです。やはり、もっと本業に関わる部分を増やしていかないとダメですよね。

しかし、書くこと自体も楽しまなければ、なかなか続けられるものではありません。

2、YouTube「片付けトントン」チャンネルの黒歴史

ブログと並行して、2015年9月からYouTubeも始めました。「これからの集客はYouTube」というセミナーを聞いたのがキッカケです。

ウチの会社の良いところは、「これならイケるぜ〜」とすぐその気になること、とにかくチャレンジしてみること。

最初の約半年間は、片付けや掃除の小技を紹介するコント動画を約30本、めちゃくちゃ頑張って配信しました。

ストッキングをかぶって掃除をしてみたり…

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力士になってみたり…

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ヒーローも登場しました…

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しかし、頑張っても頑張っても、まったく結果は出ず! (これを頑張っていると言って良いものかどうか、ちょっと疑問ではありますけど)

片付け業者がコントで問い合わせを増やそうって、何の問合せだよ。
まったく、会社ぐるみでどうかしていたに違いありません。

でも、YouTubeで発信することへのハードルは、めちゃめちゃ下がりました。こんな動画をアップしていいのなら、たいていのことはOKだよね!という感じです。

3、YouTubeが軌道に乗り始めた!

「はっ!このままでは、まずくない? コントやってる場合じゃなくない?」と我に帰ったのは、2016年8月頃。YouTubeを始めてから1年近くの歳月が過ぎていました。

まったくもって、気がつくのがおせーよ!です。

熟考の結果、たどり着いた結論は、「本業のゴミ屋敷などの片付けをする動画にすべきではないか」ということ! 

頭をひねってそれかい、なんで最初からそれにしなかったの、と突っ込み満載、冗談のようなお話です。

まあ、冗談が大好きだから、そうなってしまったんですけど。

・・・

正直に言うと、本業の動画をアップすることには、不安もありました。
ご依頼くださった方を傷つけてしまうのではないか?テレビのゴミ屋敷番組のような怖い物見たさのチャンネルになってしまわないか?

そういったことを不安に感じたのは、片付けられないことで悩んでいらっしゃる方に追い打ちをかけるようなことは絶対にしたくない、という思いがあったからです。

片付けトントンはお気楽なようで、意外や意外、ポリシーがあるんです。

そんな中、「見るとスッキリする、思わず片付けたくなっちゃう」という新しいコンセプトを掲げたと思った瞬間、動画編集の担当者は突っ走り始めます。

ヤツは誰にも止められない、という感じでした。

何が嬉しいのか、満面の笑みで棒を持っているのがヤツ(動画編集担当)、左端は私です↓↓↓

動画編集担当の写真

…そんなこんなで、ターニングポイントになった動画ができあがりました。2017年5月に公開以来、なんと215万回もご視聴いただいています(2020年5月現在)。

170524 5年分の生活ゴミ

大量の缶やゴミを片付けるだけでなく、Gの出現でドキドキ、小銭拾いシーンでクスっとできたり、アトラクションのように楽しめて最後はスッキリ、という構成が受けたのだと思います。

サービスを提供するのは人です。

家の中という極めてプライベートな空間に入らせていただくわけですから、スタッフの人となりを知っていただくのもアリです。

少しずつスタッフの個性を出していきました。

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YouTubeのコメント欄を、ちょっとだけご紹介します。

コメント

他にも、「見るとスッキリする、思わず片付けたくなっちゃう」というコンセプトにして良かった、と思えるようなコメントを多数いただけて、本当にほっとしました。

YouTubeを続けてみて、一番大切なのは商売ではなく、元気になってもらうこと、役に立ったと思ってもらうことだと確信しました。どうしようもなかったら、ご依頼くださいという感じです。

振り返ってみると、私たちは半年間もコント動画をアップし続けるという暴挙を成し遂げましたが、その体験があったからこそ、YouTubeを続けられたのだと思っています。

4、「推し」コメントが背中を押してくれた

YouTubeのチャンネル登録者が増えてくるにつれ、「〇〇さん推し」というコメントもちょくちょく見かけるようになりました。

これがゴミ屋敷を片付ける動画へのコメントだとは、到底信じられませんでした。いたずらか何かのワナではないだろうかと・・・。

コメント

本当に応援してくださっていることがわかると、やはりとっても嬉しいものです。正直、スタッフのやる気にもつながります。

「推し」コメントは、私たちの背中をグイっと押してくれました。

5、YouTubeでサービスを見てもらうメリット

初期の動画には厳しいコメントもたくさんいただきました。スキル不足であったり、見せどころが悪いために誤解を招いてしまったり・・・。

正直言って、かなり気持ちが萎える時もありましたが、真摯に受け止めて改善していくことで、視聴回数も増えていったし、何よりもサービスの質が少しずつ高くなっていきました。

(1)作業マナーを見つめ直すきっかけになった
たとえば、ゴミ屋敷を片付ける時の履物をどうするかです。

もともと、土足でいいはずはないと思っていて、作業中に何かを踏んでケガをしてしまう危険性があるとか、あまり衛生的ではないような場合は、靴カバー装着で作業させていただいていました。

靴カバーをしている写真

でも、靴カバーで作業をする時の基準ってなんだろう?

このお部屋なら靴カバーでも違和感はないよね、いやこのお宅ならスリッパでしょなど、YouTubeを見た方がどう感じるかを想像すれば、はっきり見えてきます。

(2)プラスアルファのサービスを導入しやすい
自分がサービスを受ける側だったら、ちょっとしたことでも余分にやってくれたらすごく嬉しいですよね。でも、それをスタッフに自然にやってもらうのは、なかなか難しいものです。

そんな時、YouTubeは効果的です。

例えば、契約に入っていなかった水漏れを修理するシーンが動画で流れれば、「竹内さん、すご〜い」などとステキなコメントをいただけます。

もうね、竹内君のやる気はMAX。そのようにして、プラスアルファのサービスは普通のことになっていきます。

また、こんなこともありました。
ゴミ屋敷や汚部屋に、たくさんの小銭が落ちているのは、あるあるです。

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動画でそういうシーンが流れると、「そんな小銭、汚い。」というようなコメントをいただくことがあります。

うん、うん、確かに!
なら洗っちゃえばOK、今は小銭を洗うようにしています。

YouTubeに動画をアップするなら、マナーや自分たちの作業のクオリティに一層敏感にならなければいけません。というか、嫌でも気をつけるようになります。

これは、いいことですよね!

6、WEBサイトのバージョンアップ

YouTubeが軌道に乗り始めてから、ホームページへのアクセスも増え、今は月間10~20万ページビューで推移しています。

読んでくれる人が増えれば、やはりやる気も出ます。

商売っ気は少なめで、寝る前でもお読みいただけるように心がけていますので、お時間のある時にお読みいただけたら嬉しいです。

7、まとめ

ゴミ屋敷や汚部屋は、ご自身のためにも、隣近所のためにも、早く片付けるべきだと思いますが、ご事情を伺うと、本当に胸が苦しくなるようなケースも多いです。

誰にも得手不得手があって、不得手な部分は誰かに助けてもらっているはず。

自分たちが、片付けられない悩みを解決する手助けができたとしたら… もう最高です。

・・・

このnoteのタイトルは「YouTubeのファンが育ててくれた!ゴミ屋敷の片付けサービス」でした。

キャッチーなイメージにしたかったので、上から目線でえらそうに「ファン」と書いてしまいましたが、ここまでの結果が出ているのは、ひとえに皆さまのおかげです。 何卒、ご容赦ください。

最後に一言。スタッフ一同より、感謝の言葉を申し上げます。

応援、ありがとうございます!!

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