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学校に行かないという選択(三)~児童相談所で癒される~

母一人子一人の我が家。娘ちゃんの不登校スタートと、警察にまでお世話になる事態に、母の私はもう手に負えず。

次なる頼みの綱は「児童相談所」でした。


児童相談所ってどんなところ

児童相談所というところは、漠然としか知りませんでした。しばらく親から離れて暮らす子どもたちが生活してる。のかな?くらい。

以前配属になっていた薬局では、児童相談所の子どもたちに一斉に処方が出て、まとめてお届けした記憶があるかな。インフルエンザが流行ってしまったみたいで。

そんな特殊機関としか思っていないところが、なんとカウンセリングをしてくれました。
警察から紹介してもらって、当分予約は取れないと言われていたが、「うちの子が学校に行かれないっていうのに、いつまでも待てません!!」とかなんとかグイグイお願いしました。

最初だけは、担当の方と娘ちゃんと私で面談をしていただき、それからは別々にお話を聞いてもらうことになりました。

母は癒された

私は、一人で子どもを育てないといけない、といつも肩肘張っていました。なんでもがむしゃらで。そんな私の話を、ただ担当の方は聞いてくださいます。そして、「そんなにがんばらずに、少しはさぼったらいいですよ」と。

そしてそんな優しい言葉をかけてもらっても、まだ私は「私より大変なお母さんはたくさんいます。私なんて、たいしたことありません」と返答。

担当の方から「お母さんがそんなだと、娘さんも弱音が吐けないよ」って。

正直、弱音を吐かせるつもりなんて全然なくて、私が頑張れば娘も頑張るって信じて疑わなかった。なんと、身勝手なお母さんでしょう。

そのあたりから、私は今在籍している学校は退学させよう、と思い始めていました。
もう、娘ちゃんも私も頑張るのやめよう。

娘は生き返った

娘ちゃんは、また別のカウンセラーさんと定期的にお話をしていました。

最初の面談で、担当者さんが私に「たいていのお子さんは、カウンセリングに通うことを嫌がって、途中で来なくなるんです」と言っていたが、うちの娘ちゃんは、遅刻も欠席もしないできちんと通っていました。

「ちゃんとした大人が、じっくり自分の話を聞いてくれる。」ということが、色々な意味でエネルギー切れの娘ちゃんを、生き返らせてくれたみたいです。

学校はどうするのか。この先のこと。

児童相談所では、学校に戻ることを強制したりおすすめしたりすることはなく、フリースクールとか、居場所、みたいなところもあるよと教えてくれました。

娘ちゃんは引きこもってはいなくて、いつも通っていた塾にも、ほかの習い事いくつかにも、今までどおりに通っていました。
だから、新しい居場所が増えるのもいいかもしれない。

そういう所に行ってみて、自分の場所を確保するのもいいなと。地元の中学校に籍を移して、登校できなかったとしても卒業証書はもらえるよ、なんておしえていただきました。

だんだん心が軽くなってきます。

転校する

中学2年生の秋から年度末まで、ほとんど元いた学校には通えませんでした。

いくつも策を考えたものの、結局その学校はやめて転校することに。
児童相談所のカウンセリングのおかげで、何も迷うことなく、すっきりした気持ちで地元の中学校に転校しました。

通えなそうだったら、また考えればいいかなくらいの気持ちで。

どこの学校に行こうとも、娘ちゃんの価値は変わらない。むしろ新しい環境に身を置いてみたほうが、輝くことができるかもしれない。

もともと学力は高い子でしたが、学校に行っても行かなくても、学力をつけておいて損はありません。そして、その先自分の行きたい進路が見つかったときに、学力がないからといって諦めるようなことになってはいけないと。

そこから、高校受験まであと1年もない!!なんていうことに気が付き、制度もわからない、内申点?なにそれ。出席日数足りてなくね?というピンチが次々と。

ここからもほんとに大変でした。
次回投稿します。


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