ジャルジャル 福徳秀介の小説「今日の空が一番好き、と言えない僕は」を読んだ。
先日の第13回キングオブコントを制したお笑いコンビのジャルジャルの福徳が書いた恋愛小説を読んだ。
芸人が書いたという偏見や先入観を無しに読んでも非常に良かった。登場人物の心情の書き方が繊細で才能がある人なんだなと感じた。
途中、ある登場人物の1つの台詞で5ページにも渡る長文があるのだが、その場面を読んだ時はコイツは天才かと思いました。
舞台は関西大学に通う学生の物語なのですが、主人公は友達が1人しかおらず、華やかなキャンパスライフを送っていません。孤独な描写が多々あります。しかし、そんな日々も無駄ではなく、大切であるということを感じさせてくれます。
私も大学4回生でもうすぐ卒業です。そこまで華やかなキャンパスライフではなかったけれど、自分の過ごしてきた日々も無駄ではなかったんだなと感じることが出来ました。この本を書いた福徳に感謝したい。
何はともあれ、素晴らしい小説です。