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ドーナツ🍩をあげよう。

誰かの人生のターニングポイントになる手助けが少しでもできるなら、、
先ずは自分の人生のターニングポイントが何だったのかを先に話そうか。

私がまだ日本にいる頃、いい学校を出て、いい就職先にはいって、恵まれた環境に、そしていつかは結婚してって、それが幸せな人生なんだって思って、何も疑いがなかった。

良いブランドの洋服、バッグ、身につけるもの全てから、何も人生に困った事もなく、自分はそれら全てが揃っている自分には、ほんとに「幸せになれているはず」とひたすら信じていた。
いや信じたかったんだよね。
だって、心の中は、いつもどこか寂しくて、自分が本当に誰かに必要とされてるのか、自分はほんとうに幸せであるのか、誰かに、答えて欲しいって思ってる自分がいたんだよね。
そう。幸せの答えを、自分の外側に聞こうとずっとしてたんだよ。

ちょうど、日本で就職が決まって、その前に旅行に出かけた。
行き先は、とてつもなく綺麗な自然が溢れた島。
そこには、ほんとうに自然しかなくて、リゾートにくる観光だけで成り立っていて、どちらからといったらどこもボロくて貧しくて、でも島の人達は皆んなハッピーで活気が溢れていた。
本当に綺麗な自然と、笑顔溢れる人達との時間はあっという間だった。
その時、私が綺麗な海を眺めていると、隣に現地のおじさんが座っていて、彼はニコニコと話しかけてきた。
「ほんとうに綺麗な海だろ?なぁ、このドーナツ食べたことあるか?この綺麗な海を見ながら食べるこれが最高なんだ!お前も食べるか?」
そのおじさんは、歯も抜けて、ボロボロの洋服をきて、いつ風呂入ったかも正直不明なくらいの見た目だったんだけど、すごく幸せそうな笑顔だった。
そして、彼は、私なんかに、日本から来てお金だってあって、良いもの全てに身につけて、何一つ苦労のない幸せと思って親から頂いてきた人生を歩むことしか出来ない自分に、ボロボロで貧しそうな彼は、その日の彼の一番幸せなものを、分けてくれようとしたんだ。

その時、ハッキリと気づいてしまったんだよね。

自分には、誰かに、その時の一番幸せなものを分け与えられるものがない。

貧しくてもボロボロでも、彼には自分の幸せを分けてあげられるものをもっているのに、私は全部あると思い込んでいただけで、本当は何ももってなかった、って気づいてしまったんだよね。

空っぽな自分、一生懸命埋めようとしてただけだったって、初めて認めてしまったんだよね。

そこが私のターニングポイント。
本当の幸せを探しにいこう。探さなきゃ。
私も、いつか誰かにドーナツをあげられるようになるんだって。

さあ、ドーナツをあげよう🍩


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