見出し画像

3Dプリンタ Ender3-v2 Sprite Extruder Pro Kitの造形精度確認

はじめに

ダイレクトエクストルーダー化するためにEnder3-v2にSprite Extruder Pro Kitを組みました。

ノーマルの状態とキットを組んだ状態で造形がどの程度違うか比較してみます。

テスト造形

造形するのはおなじみの世界でいちばん制作されているあの船です。

素材はPLAを使用します。
スライサーはUltimakerCuraで、プロファイルはSuperQuality、サポートは無しです。
先に言い訳をしておくと、今回使用したPLAはRAMBERYというブランドのSILK PLAという商品なんですが、これが定着がめちゃくちゃ悪いし糸引きやすいし面も荒れやすいというトンデモフィラメントです。
手持ちがこれしかなかったのと、あえて品質悪いフィラメントを使用することでネガティブさが強調されるかな~と期待しています。
レッツトライ!

全体の出来栄え

寸法関係は特に問題なく、エクストルーダーの吐出し量も適正だったようです。
積層痕の具合はどちらも同じような感じですが、Sprite Extruder Proの方が全体的に安定して均一な痕になっているように感じます。

アーチ部分のオーバーハング造形

サポートなしの造形なのでオーバーハング部分の品質は非常に参考になります。
側面のアーチ部分は明らかにSprite Extruder Proの方がきれいに出力できています。
吐出後の冷却が最適化されているのでしょうね。
糸引きが多いのは少しに気なりますが、実用上の問題はないレベルです。

背面の丸窓はどちらも上部が荒れていますね。
Sprite Extruder Proの方がマシですが、基本的にはEnder3-v2自体の組立精度や位置決め精度の問題が大きいように思います。
造形中の動作を見ているとベルト駆動ゆえのロストモーションの大きさが主な要因かな?と想像できます。

面の具合

写真の具合もあってわかりづらいですが、面はSprite Extruder Proの方が均一できれいです。
斜め穴のボスもきれいに出ていますね。

舳先部分

舳先の折り返し部分は荒れやすいんですよね。
品質の悪いフィラメントも相まって顕著に差が出ました。
ちなみに品質の良いフィラメントを使うとノーマルv2でもこのような形状崩れは出ません。
Sprite Extruder Proはより最適な冷却ができているので吐出したフィラメントがしっかり定着でき、ヘッドに引きずられることが無いのでしょうね。
これなら造形速度をもっと上げても大きな問題は起きないと思われます。

さいごに

今回はEnder3-v2にSprite Extruder Pro Kitを組んでみました。
もしEnder3かEnder3-v2を持っている方がEnder3-s1に買い替えようと検討しているのであれば、こちらを組んでみるのもお勧めです。
s1にはデュアルZ軸やフィラメント切れセンサーなどv2にはない機能もありますが、ダイレクトエクストルーダーが目的なら全然ありです。
ファンの音も小さくなりますしね。

それでは、またの機会に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?