野菜作りを体験して感じたこと ~杜と人~
太りやすかった私ですが腸内環境が変化したことで、現在もリバウンドすることなくランニングを楽しんでいます。
金子先生の記事に出てきた「土と内臓」を読み、もっと自分の土壌（腸）を豊かにしてみたい、自分で無農薬野菜を作りたいと思い、約1年間の野菜作りに挑戦しました。その経験が人の身体を見させていただくうえで非常に生かされています。
私がワラーチランを始めたきっかけの記事でもあります。気づきを与えてくれるので是非見てみてください。
畑の場所は偶然にも自宅から徒歩10分以内にあり。「とりあえずやってみなはれ精神」ですぐに見学に行き、その場で野菜作りをすることを決めました。
10平米に4つの区画に分けて畝を作り、土の重要性を事前に知っていたので丁寧に耕します。有機肥料を入れ、全身を上手く使い鍬で耕す。これが非常に良いトレーニングになり、昔の人の体力や骨格の強さに納得しました。柔らかい土は微生物が住み着きやすく、良い根を良い野菜を育ててくれます。何度も空気や循環を促すように耕しました。
土作りが一番楽しい
最初に収穫したのはほうれん草とリーフレタス。徐々に育っていく過程が楽しすぎてランニング後見に行くのが日課になっていきました。
夏はトマト、サンチュ、ナス、ピーマン、枝豆、からしな、水菜、キュウリなど多くの野菜を作りました。無農薬の野菜は、オリーブオイルや塩だけのシンプルな味付けだけで美味しく食べることができました。
ピーマンはそのまま食べられます。
ナスはあまりうまくいきませんでした。
冬は大根やキャベツ、レタス、九条ネギ、ブロッコリ―を育てました。特に冬野菜はあまり手を加えなくても野菜たちは力強く育ちます。
最初にも述べましたが約1年間の野菜作りの経験は施術や身体操作に非常に活かされています。
土が腹（肚）
根は足趾（下肢）
茎は胸椎や上肢
葉は歯
芽は目
水は血
実は筋肉
と置き換えて考えたりしています。
野菜を育ててみると、土の重要性を再実感しつつ、そこから生える根はもっと大切でした。
土や根が傾くと茎はそれに応じて生え方を修正します。人間の姿勢と似ています。
野菜作り以上に影響を受けた映像作品があります『杜人』という環境再生医の矢野智徳先生のドキュメンタリーです。
コンクリートなので埋められた山の一部分は水が滞っており全体に影響を及ぼす「筋拘縮の蓄積」
循環の滞りを機械の先端で確認する。”触診”による張りや違和感の確認。
山が自然な呼吸をできるように循環させる。”マスクの必要性”
葉や茎の揺れは風の流れの目線で見てみる。動作の確認は”選手目線”で確認する。
がけ崩れは山の麓に水が溜まりことによって起きる。山頂からではなく土台が崩れることによって起こってしまう。”足”の崩れが浮腫や様々な不調に繋がり姿勢が崩れる。
手を加えすぎず自然に回復するのを見守る。お客様や選手の感覚が最も大切で尊重する。
様々なことに置き換えられ、本質的だと上映中に実感したのを今でも覚えています。
特に印象に残っているのは良い根が育つためには、”風”が重要ということを知りました。風の揺れによってきめ細かい根っこが生えてくるみたいです。
”風”を人間の體に置き換えると”呼吸”なのかなと思い、金子先生に質問しました。
「”動き”じゃないかな？”呼吸”も動きだからね！動かないと血も巡らないし固まるからね。」
腑に落ちました。なるほどなと…
良い動きが良い足趾や身体を再生させると感じ、より丁寧に患者さんの足部を見るようになりました。自身が行っている毎朝の身体操作も方向や強さに気をつけて行いました。土台の「足」＝「根」。要の「土」は「肚」「骨盤」
施術も肚（大腰筋）の重要性を知り、土を耕すように優しく、時には深部を狙って触る。どこかで血が関止めされていないか相手の反応を見ています。お客様や選手の反応を見逃さないように、発言の意図を組み取れるように俯瞰して見れるような施術家になれればと思います。
土を耕し
畝を作り
苗を植えて
成長を少しだけ手助け
そして収穫
現代の人間にとって日光や雨や風は避けたくなることですが、植物にとってはどれも必要なことであり、自然なことなのかなと実感しています。現代人にとっても非常に大切ですね！
様々な経験や出会いが多くの視点から物事を考えるきっかけになっています。ランニングも、朝の身体操作も、畑も、仕事のために始めたわけではないですが、ある時繋がる瞬間があるので今できることを目いっぱいやろうと思えています。
ランニングも野菜作りも四季を感じれるので楽しいです！！今は野菜作りはお休みしガジュマルを育てています。
いつかまた自然を存分に感じたいので、野菜作りに再挑戦したいと思っています。
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