読書 「楽園のカンヴァス」 原田マハ
「君は、永遠を生きるんだ。」
そのため、私は、この絵を描いた。
そのために、私は画家になったんだ。
君に、永遠の命を与えるために。
ルソーの名作「夢」に酷似した絵。
真作か、それとも贋作か…
2人のルソー研究者の7日間の鑑定が始まる。
深い深いジャングルの緑濃い闇の世界に、
光り輝く月の光。
生々しい生き物に、熟して落ちる果実、異国の笛の音。
長椅子に横たわり、何かを見つめるひとりの女性…
とにかく奥深い。
一つの絵に込める、奥深さと、情熱と、
なんとも言えない人間の複雑な心と、まっすぐな想いと…
最後の最後まで奥深さを堪能できる作品です。
かすみそら
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