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【詩】花火①

川面に、灯りが揺れている
岸辺の闇を、ざわめきが
夜空を見上げて、うごめいている
火花の宴に、涼を求めて

爆破の響きが、地を揺らす
炸裂の火が、照らしだす
破裂の連打が、こだまする

夜空に浮かぶ、火薬の花
矢筒が放つ、発火の煙
閃光が、降りそそぐ

火を追う目線の、沈黙も
炎にときめく、歓声も
束の間、飛翔のゆくえを追って

異国の戦火は、あまりに遠い
風がはこぶ、煙火の果てに
見えない恐怖が、てさぐりしている

©2023  Hiroshi Kasumi

お読みいただき有難うございます。 よい詩が書けるよう、日々精進してまいります。