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(2021年8月の詩) 風のわたる真昼の道を 夏の光に照らされて 遥かな声の導くままに 見えない…
なぜ今年の秋は こんなに 耀いているのだろう 色とりどりに 葉が染まり 色とりどりに 風…
今日が終わっていく 何もなかったかのように 夜の闇が迫ってくる あたりまえだと言いたげに
あの空の この青い空に浮かぶ雲 あの雲の この白い雲にかがやく光 沸き上がる 綿の景色に…
(2021年9月) 夏のおわりを告げる空に 無言で垂れこむ雲の光に 森のしげみは言葉をなくし…
(2021年9月) 雨上がりの 鈍い灰色の空を 透き通るような青を求めて 食い入るように目をこ…
(2021年8月末日) 真夏の終わりを走る道に 仰向けになる蝉の亡骸 茶色く枯れた命の果てを 踏まぬように避けながら 腹をさらして動かぬむくろに 尽きた命を哀れに想う
野はらに咲く 名も知らぬ草の黄色い花が 秋の風に色をそそぐ 光の水面にたたずんで
(2021年夏の詩) 夏のひなたの強い日差しに 遠いむかしの幼い日の 忘れかけたかすかな記…
耳に騒ぐ滝の音が 水面に落ちる光の波が ざぁざぁと 瞳のしじまに押し寄せる
どこからか キンモクセイの甘い香りが 空気にのって漂っている 花をつけるみどりの樹木は 木…
遅い夏の晴れわたる空に 秋の雲が流れてゆく あざやか過ぎた緑の大地は 枯れた色に熟しはじ…
『走る詩人』加澄ひろしです。 風を浴びて走った後で、心の中に浮かんだ景色を書きました。風…