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子どもと英語 2

私が英語教師としての経験から「早期英語教育」について先々月に記事を書きました。

ここ数年で、小学校高学年から英語が一つの教科として組み込まれるようになりました。この英語改革について賛否両論ありますが、正解はありません。前記事でも述べましたが、私は賛成派です。しかし、その意見に賛成するもしないも構いません。「そういう意見もあるのか」と読んで頂ければと思います。

今日は2つ目の理由についてお話しします。
2つ目は、英語を『英語』で理解する力を身に付けられるからです。

私自身の経験でお話しすると、私が英語学習を始めたのは中学生からでした。なので、『英文法』を基に意味を理解し、英会話へと発展させていきました。決して悪いことではありません。意味を理解した上で会話しないとむしろ成立しません。

しかし、実際他の国の人達と英語で話す際に「日本語」に変換する必要はありませんよね?
あと分からないことがあっても、会話の中では毎回日本語での説明がある訳ではないので、英語で理解する力が必要とされます。

私が勤務している教室では、日本人教師の会話クラスでも日本語は禁止です。どの年齢でも英語を「英語」で教えています。その結果、子ども達は毎週学習する構文を既習済みの単語、またはシーンで理解するようになります。
例えば I have 〜の構文を教える際に、私は実際に手に何かを持って子ども達に見せます。
I have a timer. What do you have?と伝えると、ポケットや鞄から何か物を取り出して、I have a pencil case. と伝えてくれます。
Where is / are〜?の構文の場合は、地図と男の子や女の子等の絵を使って Where is the boy / girl?等と練習していきます。更に私は手を頭上に添えて、何かを探しているジェスチャーを用います。ここから「場所、探している」から「どこ」に繋がっていくのです。

一種のジェスチャーゲームのようになっていますが、この身振り手振り、表情、そして自分の知っている英単語から理解する力こそ英会話に求められていると言えます。
私は今はだいぶ少なくなりましたが、会話をする際に頭の中で文法を組み立ててから話すことが癖になっています。正確さはありますが、時間ロスが生まれて、不自然な間が生まれます。幼少期から英語を「英語」で学んでいると、文法的な間違いはあるものの出てくるスピードは速いです。
それに私が簡単な英語で説明すると、レベルと経験歴での差はあるものの多くの子ども達は理解できます。

正式な研究に基づいたデータではなく、全て私の経験談の為正確な数値はありません。それでも、私は早期英語を通してこの力が身に付くことができ、今後のスピーキングにおいて欠かせない能力だと断言できます。

「それだと、中にはなんとなく話して、実際に理解していない子どももいるのでは?」と思われるかもしれません。その点に関しても、次に続く3で改めてお話ししていきます。

Life is a never ending journey,

KSM



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