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否定論

最近保護者の皆様と面談する時期でお話しさせて頂いています。外国人教師が担任の場合、保護者によって日本人教師も同席を希望される方もいらっしゃいます。

いざ始まると外国人教師が「He is really good and enjoys in my lesson!」と分かりやすい英語で話始めます。ゆっくり話すのでいつもより聞きやすくなっています。もう初めから英語が全然入って来なくて、すぐに私の顔を見てヘルプを出す方もいらっしゃいます。ずっと頷いていて、外国人教師から「Does he talk about my lesson at home?」等と質問されてからヘルプされる方もいらっしゃいます。

私は「いやいや、それぐらい分かるでしょ?」と言いたいのではありません。私だって難しい話だと分からないことだってあります。
その後に「うちの子、全然できてない。家でやらないし、ここでも自分から話そうとしないし〜」と仰る方がいらっしゃいます。自分のお子さんなので、そう言いたくなる気持ちも分かります。

ここで言いたいのは「外国人に何か伝えようとすることがどれだけのチャレンジか、今日の面談で分かりますよね?」ということです。
分からないことはしょうがないですが、子供たちは大人達よりも経験値が少ないのに、自分なりに外国人教師に対して知っている単語を使って伝えようとしています。中には分からないけどジェスチャーを使って伝えようとする子もいます。英語力だけでなく、コミュニケーション能力も伸ばされているんです。

「英会話教室にずっと通っているんだから当たり前」と言われてしまえばその通りです。通っているから英語を聞いて理解できるのは当然であって凄いことではないと思われるかもしれませんが、それは時間だけではなくてお子様の根気、気力、努力の上で成り立っていることだと気付いて頂けるよう私が伝えていかなくちゃと思いました。人前では自分のお子さんを謙遜として「できない」という否定からお話しされているとこちらも理解していますが、凄いと思うこところは正直に教師にぶつけていいんです。私はその方が嬉しいです。

少しずれますが、私は生徒の英語力が伸びても私のお陰でとは思っていません、ただ私は彼らが楽しく頑張れるように導いたり、サポートしているだけに過ぎません。「先生のお陰です」と温かいお言葉を頂く際は本当に嬉しく思いますが、お子様の気力と努力があっての結果なので認めて頂けるように私もお話ししていく努力がまだまだ必要です。

昨日このお話が少し出て、私も思うところがあったので文字に起こしてみました。私の個人的な思いですし、英語が苦手な人達を批判する内容ではございません。当たり前だと思っていることを実は凄いことだと多くの人達に気付いて頂けるように、これから私が動いていかないといけないというお話です。そして、私もそれぞれの想いに寄り添えるような教師になれるように明日からまた日々努めていく次第です。

Life is a never ending journey,

KSM

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