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NSW州住みの私がQLD州で車を購入した話

こんにちわ。
アラサーワーホリのKasuminです。

数か月前に、セカンドワーホリのビザを取るためにシドニーからNSWの田舎に引っ越してきました。
最初は車のいらないファームジョブを探していたのですが、なかなか条件の良い職場と近くのアコモデーションが見つからず、結局車をレンタルして今のファクトリーに通っていましたが、車の購入を決めました。

中古車購入のきっかけ

理由はいくつかあるのですが、
①利用していたレンタカー屋さんが信用性なく、これ以上借りていたくないと思ったから
②今のファクトリージョブが通常のファームジョブよりも格段に環境・給料共によくて、貯金できそうだったのでもう少し滞在することに決めたから
が、主な大きな理由です。

私も、チリ人彼も車を購入することに反対だったし、職探しのために移動が続いていた私たちは貯金もあまりなく、大きな買い物でした。

今年は、大きな水害も多く、私たちの移住してきた街も、数度の浸水を経験しており、地域によっては一軒家丸々使い物にならないほど腐ってしまって、人の住める状況じゃない、あらかたのショッピングセンターやレストランが水害を経験して一時閉店を強いられてきました。

9月現在、ようやく少しずつ街が戻りつつありますが、いまだに小売店や個人経営のレストランなどは閉店したまま、もしくは店舗を売りに出しているところを多く見かけます。

そんな時期に引っ越してきたので、車探しもなかなか大変なものでした。
なにせ、車も浸水を経験しているのですから!
おまけに車の事故歴には浸水は記載の必要がないとのこと。
なので、インスペクションの時に車が走れば浸水歴のある車も平気で売ってしまうような人が多いと聞いていたので、慎重にならざる負えませんでした。

予算

私たちのbudgetは$4000、保険やすべてひっくるめてトータルで$5000以内で収まればいいなと探していました。ワーホリ民で最初に車を購入する人は$3000~6000くらいの車を購入する人が多いと聞いています。あまりに安すぎる車は何か問題を抱えていたりするので、特に車に詳しいわけでもない私たちは、手を出さないほうがいいね。といって避けておりました。

でも私の絶対条件は「日本車」であること!
これは譲れない絶対条件でした。車購入を決めてから、いろいろとブログを見ていく中で、日本人として日本製の車が世界に誇れる存在であること、再確認したことと、どなたかの記事で書かれていて、すごく納得した言葉があって、

「もし日本車を買って故障が起きても、他車にしとけばよかった…って後悔しないけど、日本製以外の車を買って故障が起きた時に、後悔したくない。」

たしかに…!と。チリ人彼氏には、でも日本製の車だって故障は起きるよ?と、的を得ない様子でしたが、意見は尊重してくれたようでした。

車の探し方

車探しにはいくつかありますが、
①Facebook…個人販売。C to Cなので、トラブルも多い
②Gumtree…個人販売。C to Cなので、トラブルも多い
③日経掲示板(日豪プレスやJamsなど)…更新頻度が少なく、大都市でしか見つからない。
④ディーラー…車の点検をしてから売りに出されているので、安心感があるが、車が売れれば何でもいいっていう胸糞悪い業者も多いので、注意が必要。

この辺がメジャーなのではないかと思います。

私たちの住む地域は小さな街で中古車販売店は浸水でテンポラリークローズ、NSW州に住みながら、一番近い大都市がQLD州にあるゴールドコーストということで、Facebookで見つけたとあるディーラーから購入することになりました。

本当はナンバープレートの書き換えなどとてもめんどくさいので、NSW州内でNSWのナンバープレートのある車を購入したかったのですが…。
(同じ州内で登録できる住所があれば、もっと手続きも簡単になったのですが、この記事を訪れた人たちにはもうそんなことわかってるよ!そうじゃないからめんどくさいんじゃん!!!という私みたいな人が多いかと思います)

調べても調べてもなかなかNSW州在住でQLD州で車を購入するっていう日本人の方のブログがなく、何度もserviceNSW(役所)に行き、お姉さんたちに相談に乗ってもらったので、誰かほかの新しいオーストラリアで車購入を考えている日本人の役に立ったらいいなと思って記録しておきます。

購入した車について

たくさんの方たちがいろんなブログで話されているので、知っている人も多いかと思いますが、オーストラリアで使われている車はホントに長生きです。というか、国産車のないオーストラリアはすべてが輸入品なので、基本的に車関係のものは高いです。

購入したものは「日産 2006年式」
Facebookで$4000 ’’No negotiation”と記載された少しボディに傷やへこみのある車でした。
私自身はボディの傷やへこみは全く気にしていないし、車なんて走って自分の目的地につけばみんな一緒だろう、というまったくもって車にときめきを求めない性格だったため、車のコンディションや売り主と話してみた印象から車自体にも好印象。
過去にオーストラリアで車を持っていた経験のあるチリ人彼氏もへこみは自分で治せるし、傷はペイントすればいいし、なにより車のコンディションが値段の割に酔い、そして売り主が信用できる・良いセールスマン!ということで、二人で深く話し合いもせず、インスペクション時にそのまま契約を。


購入時にはまだ4か月ほどのRegoが残っていたのですが、州をまたいでの購入となるため、新しくRegoを用意しなければいけなかったのが、最大の難関ポイントで、きっとこの記事を読んでくださっている方が一番気にかけているところだと思います。
売り主に州をまたいでの名義変更になることを相談したところ、全くのネゴシエイトしてないのに$3600に値下げをしてくれました!たぶん新しいRegoの習得に$400くらいはかかると思うから…と。優しい…(´;ω;`)

インスペクション後の契約時に前金の$500を支払い、残りの$3100は納品時に一括払いで支払いを行いました。

日本で車を買い替えるときは走行距離だいたい10万キロが目安と言われていますが、こちらオーストラリアでは30万キロとかの車も平気で売られています。さすがに30万キロはさすがに少し安くなってるかなと思いますが、さほど大きな値段の変化も感じません。私たちの車は走行距離18.5万キロくらいだったかと思います。だいたい23万キロ弱までが売りやすい目安と聞きます。
日本の感覚で行くともう廃車レベルですが、まだまだ大きな故障や必要不可欠な修理もなく、現役で動いてくれています。

NSW州在住者がQLD州で車を購入する際に必要なもの

この記事にたどり着いた皆さんが気にかけているめんどくさい車購入時の手続きをお話していこうと思います。

①Receipt for the sale of a motor vehicle

こちらは個人売買で取引するときのみに必要なものになります。売り主の名前・住所・サインなどを購入時に書いてもらいます。ディーラーから買う場合にはちゃんとした取引の書類がもらえるので必要はないですが、serviceNSWに相談に行ったときにこちらの書類も貰えました。
Facebookなどで個人取引する場合には念のためもらっておくといいと思います。

②Unregistered Vehicle Permit($26.00-)

…購入したQLD州からNSW州の自宅までの最短距離をナンバープレートなしで運転できる許可証のようなものです。ナンバープレートなしで公道を走ることは法律上認められておらず、特別な理由と、証明書がないと走れません。
これはserviceNSWで貰えます。受付で、「ナンバープレートのない車をQLD州から持ってきたい」と伝えると必要書類を渡してくれるので、記入して提出するとその場で貰えます。

私たちの場合は ''Restricted to designated areas/routes (See Special Condition)'' というタイトルで、購入先の住所から自宅までの住所が記載された一日限りの証明書をもらいました。
これは、移動距離が一日で済む程度の距離だったので、一日のみですが、例えばケアンズからシドニーまで車を持って行かなくちゃいけないなど、一日では運転が難しい場合にはそれに応じた許可証をもらえるようです。
ですが、これは一時的なもので、寄り道もできないので注意です。
免許証サイズのシールになっており、当日になったら、車の助手席側のフロントガラスに内側から貼ります。
いつ警察に止められるか…とドキドキしながら運転して帰りましたが、一度求められることなく帰路につきました。
一日分のThird party onsuranceの$3.00も含めてTotal$26.00-でした。

③Blue slip($69.00-)

これは日本でいういわゆる車検です。更新ではなく、3か月以上登録のない車や、ほかの州から持ち込んだ車の登録にこちらが必要になります。このblue slipがないとナンバープレートはもらえず、公式に車を走らせることができません。これは、メカニックで予約を取り、車を持っていきます。数時間ほどで車のメカニック系統の点検をして、この車が公道を走っても安全性の問題がないか等を調べて、証明書(ただの紙切れ)をくれます。全然ブルーカラーではありませんでした。
ここで、修理が必要な場合はもっとお金がかかってくると思います。

Unregistered Vehicle Permitが使える移動日当日にすませるのが一番安心化と思います。私たちの場合は、数度の水害で、車の修理をする人が多い時期だったらしく、メカニックに連絡するとどこも2週間待ち…。車の受取日が決まったら、早めの予約をおすすめします。近くのメカニックに訪問して、予約を取ることもできますが、こちらの''Find an authorised safety check/inspection station'' serviceNSWのサイトから予約することができます。

私たちの場合、納車日にメカニックに行けなかったので、ナンバープレートのない車をメカニックまで走らせるのが怖かったのですが、serviceNSWのスタッフさんからは、メカニックにいく予約を証明できれば警察に止められても大丈夫と言われました。実際に、この日も警察に止められることなく、近所のメカニックに行ってそのままserviceNSWに寄ることができたので良かったですが、同じように心配してる人もいるのではないかなと思うので、情報共有しておきます。

④Certtificate of Registration($487.00-)

こちらがオーストラリアで車の購入時によく聞くRegoというやつです。レジストレーションですが、オージーはRegoと呼びます。だれがこの車の所有者なのかを登録するものです。半年、または一年単位で選べます。

⑤Green Slip(CTP)($510.16- / 12months)

Compulsory Third Party Car Insuranceの略でCTPとも呼ばれます、Rego登録の際に必ず必要になる強制保険(自賠責保険)で、対人事故のみの保険になります。対物には対応されていないので、カンガルーやウサギやら野生動物を見かけるほうが多いような田舎で運転するにはエキストラで保険は居ることをおすすめします。
私たちはNRMA Insuranceというところで一年間で契約しました。
車の車種や年式、名義人の運転免許証のレベルや年齢などで値段が変わると思います。私の場合、日本で10年前に取った免許をNSW免許に書き換えたこと、すでに30歳ということで、ほかのワーホリで来てる方たちより安いのではないかなと思います。
NSW免許書き換えの件でも特殊例で取得できたので、今度記事にできたらいいなと思います。

購入時の手続き

さて、必要なものはすべてそろいました。実際、私たちの場合は、Green Slipがよくわからないし、種類も多いし、どれが自分に会ってるのか分からないし、変に支払ってしまって、後悔するのはやだよね…ということでserviceNSWの人に聞いて、登録を手伝ってもらいました。その場で、登録、入金、そして証明書をコピーしてもらいそのコピーとRego登録の際の記入書類(これはブルー色のA4の紙でした。いくつかの質問事項がありますが、実際に記入する項目はさほど多くなかったので、英語苦手だよって方もびくつかなくて大丈夫です。私ができたんだから…。)、そしてblue slip、購入時のreceiptを提出。

その場でナンバープレートを渡されます。
NSWは黄色に黒字と白に黒字の二種類のナンバープレートがあります。なぜか白バージョンのほうが数ドル高いです。ちょっとかっこいいからでしょうか?

私たちは聞かなかったけど、以前別件でserviceNSWに行ったときに訪ねている人がいたので、ついでの情報ですが、ナンバープレート取り付け時に、スタッフさんにプラスドライバー貸してくださいと聞けば貸してくれるようなので、その場ですぐに取り付ける場合には聞いてみるといいかもしれません。
これはもしかしたら、地域に寄るのかもしれないけど…。


良い売り主の探し方

個人売買の多いオーストラリアですが、私たちも購入までにたくさんのインスペクションをしました。
インド人女性のオイル漏れの激しい車(オイル漏れ指摘したら異様に早口に捲し立てて喋ってたし、インスぺ後もほんとに決めないの?ほかの人のインスぺ受けるけど?って連絡来た)、オージーのエンジン系に故障のある車、車内がサビだらけの車(これは浸水車に多い現象。長い間水に浸かっていると、車内でもさびなどが見えるのがチェックポイントです)。

仕事するのに必要で一日でも早く探したいと思って焦っていましたが、安くはない買い物。ちゃんと車と売り主の言動を見極めも大事だと思います。

私たちの場合は、Facebook marketで偶然見つけてインスペクションした車でしたが、売り手のおじいちゃんもこの道のプロの方で、定年退職前はバリバリにカーディーラーとして働いていたんだろうなあと思わせる、セールスの上手な方でした。特にセールスのプッシュもしないし、日常会話からお客さんのほめるところを見つけて話し、だけどサラッと次のインスぺもあるんだよね~なんて話して速攻契約につなげる手腕(笑)
今は昔からいる固定客のために細々と活動しているということで、ゴールドコーストの一等地マンションの高層階に自宅兼オフィスを構えるおじいちゃんですが、QLD州からNSW州の名義変更の際も必要なことをリストアップしてくれたり、書類はとてもしっかりしたもので、安心感を持って購入することができました。
納車日当日の朝に、車の最終点検をしてくれて、バッテリー部分に問題があったので、メカニックに頼んで変えてもらったよ!と$110のバッテリー交換代を納品前に持ってくれたりと、とても親切心のある方でした。

ディーラーの中でも騙してこようとする人はとても多いです。良いディーラーを見つけるのって、難しいし、私たちの場合は、運よく出会えたという感じでした。

今回であったおじいちゃん、細々とですが、ちゃんとした車を売っていて、会社のGoogleの評判を見てみてもとても評判いい!

もし、ゴールドコーストあたりで車を探している方がいたら、ぜひ一度コンタクト取ってみるといいと思います!

おじいちゃんの連絡先はこちら↓

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