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楽しく続けて描こう

ありがたいことに3000人以上のフォロワーさんがいます。
主に絵描きさんや漫画家志望者さん(ともちろんイラストレーターさんや漫画家さん)です。
楽しく描く方も沢山いますが、評価されずに落ち込み筆を折りたいと嘆く方も少なからず見つけます。
絵や漫画を始めて数年の方に評価されないと嘆く方が多い気がします。
こんなに勉強して描いているのに上手くならない、商業レベルにならない、数年間こんなに描いたのにいいねが増えない…
ひとりやふたりではないですし、年中しょっちゅうそんな嘆きが流れてきます。
登ってきた山のてっぺんが視界に入って、なおかつその高さが実感されてくる時期なのかもしれないですね。

人が何かを仕事にするレベルになるのに1万時間かかると言われています。
これは本当にそうだと思っていて、芸術にしろスポーツにしろ、勉強系(学者、研究者など)や語学や特殊スキル系だってそうです。
何かスキルを身につけてそれを仕事にするには習得するだけの時間と試行回数が必要です。
それはもちろん効率的に勉強することでスキル自体の習得速度は早くなると思いますが、私はそれだけでは無いと思っています。
スキル系の仕事ではそのスキルに適応した体や生活習慣も必要であり、その体になるために必要な時間は絶対にかかると思うのです。
特に脳を作っている時期に無心に楽しんでやった事は単純な時間以上の効果があります。
じゃあ大人になってから始めたのでは遅いかと言うと(分野にはよりますが)そうとはいえなくて、そこでやっぱり仕事までは1万時間だなあとは思うのです。

漫画家志望者になったばかりの頃の絵です

漫画に関して言えば自分の周りのプロになった方の話を聞いても、大人になってから本格的に始めた方でもそうです。
過去10年で1万時間は計算すると軽く超えてきますし、漫画で言えば完成原稿1000-1500枚はこなしてきた辺りでプロになっている人が多い肌感です。
イラストは半分位の枚数でしょうか(漫画原稿の倍は時間がかかると思うので)。
なので目安としては過去10年内に1万時間が妥当かなと。

この辺りになると月間連載に耐える速さと質とスキル(効率化もスキルのうち!)が確保出来、1日じゅう原稿を描いていても、それが当たり前の体になっているはずです。

とはいえ私もぴよぴよのホヤホヤです。
山の頂きは本当に高く、自分の画力や漫画力の足りなさ加減にプロになったらなったでド底辺だなあと溜息をつきます。
漫画家バブルがなかったらデビューは無理だったろうなとも実感していますし。

ただ、漫画や絵を描くのが好きであたり前で、1万時間は「ああそういえばそのくらいは描いてるなあ」という人は強いなと思っていますし、私も絵を描いている時が最高に幸せです。
ちょっと時間があると描いていますし、ひとつ終わったらよーし次が描けるぞ!と思います。
この楽しいから細かい時間も描いちゃう、が良かったんだろうなとは思っています。

以前塾講師として教えていた時に、受験生から勉強する時間が取れないという質問を良くされていました。
答えはまとまった時間を作ろうとしない。
机はやる課題を広げっぱなしでいいから、15分あったら座ってワーク1枚やろう。という感じです。
休みの日に1日6時間勉強したいなら
朝飯前に1時間 お昼前に1時間、ゆったり午後遊んでもいいので夕飯前に2時間、寝る前に2時間。
細かく時間をとって、なおかつ気が向いた空き時間15分をいくつか追加していくと7-8時間は行けます。
まとめて何時間も取らなくてもいいのです。

それからいっぱい自己満足することが大事です。
今回の絵のここは良かった!最高!と自惚れて行きましょう。
今はSNSで数の評価が出てしまいますが、昔はクラスで一番うまいとか、そのくらいで自分の絵は最高って思えたのって幸せでしたね。
自惚れと自己肯定感は、楽しく続けていくために絶対必要です。
他人の評価は必要ですがそれはそれ。
もっと自惚れていいのになと思う方を沢山見かけます。

楽しくお絵描き続けていけば、あっという間に1万時間になっているはずだと思います。

原稿が終わった空き時間にポーズ集の模写!







 

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