Webtoon 世界観を作る①

見どころの発信

Xでは連載中の作品の毎週更新日に、今回の見どころということで「公開された分の注目ポイント」をまとめています。
使っている画像は各話サムネイル。
誰でも無料で見られるものですので、編集部の許可を得ています。
読み流されてしまう背景や、服装のこだわり部分、小ネタや大変だった部分などを裏話的に楽しんでいただきたいなと思っています。
作品はこちらから！

亡国の王女は呪いを解く為に朝も夜もキスをする

15話からのお茶会では食べ物を少しずつ減らしたり、
お皿の上に食べかけを作ったりしました。

背景系や裏話なども。

背景に仕込みを入れる

今回私は亡国王女で背景と線画、人物装飾をしています。
複数の工程でよかったなと思うことは、同じ世界観で作れること。
今回、お話のメインであるリアム様の国「エムデアルグ皇国」は国の紋章を作りました。
お城や国のあちこち、キャラが軍から支給されそうな服などにこれを入れています。

龍のツノと羽のモチーフ。龍のあるお城素材はありませんから、すべて加工で入れたものです。
リアムの軍服の襟飾りも龍の羽モチーフになっています。

お城の外観も、元は別のマークが入っていたところに作成した紋章を入れたり…
この国は龍が尊ばれ、龍人族が治める軍事国家なので、お城の旗やドア、壁の飾りなどにも龍の意匠を。

ファンタジー的多民族国家

エムデアルグは人族の他に獣人や蟲人、鳥人やエルフ、鬼人などもいる多民族国家なので、メインに獣人も出てきます。
こんな人たちがいたらどうなっているだろうかと想像するのがとても楽しかったです。
洋服店ではきっとしっぽ穴や翼用スリットの指定をしてオーダーするでしょうし、羽が繊細な蟲人用の羽カバーもあるかもしれないです。
鬼人やツノのある獣人、龍人用の帽子はツノ部分が開閉可能かもしれないですよね！
リアムの副官、キツネ獣人のウィルの軍服はジャケット後ろにセンタースリットがあり(しっぽのない種族にはありません)、ズボンにもスリットがあります。
もちろん虎獣人メイドのイルゼのスカートはしっぽスリットが入っています。
絵にする時に「どっから生えてるのしっぽ？」ってならないようにしたかったのです。
原作には無い設定なのですが、私は「哺乳類で元動物に副乳がある種族」はグラマラスに、鳥や蟲人などの「元動物が哺乳類では無い種族」は凹凸のない体型に設定しました。
そのため虎獣人メイドのイルゼはシェリルよりグラマー、蜘蛛の蟲人である魔術師レイチェルはスレンダーな感じに描いています。

宝石虐待？

上の見どころにも書きましたが、シェリルが宝石袋を投げつけるバルトに対して、宝石をこんなに雑に扱うなんて！と憤慨するシーンがあります。
自分が害されることではなく、宝石に傷がついていないか心配し宝石の扱いに怒っているのです。
パッと見ると石が痛がる訳でもないのになぜ？と思うかもしれません。
しかしシェリルは王女の魔力で宝石を実らせる王女です。
言ってみれば宝石のお母さん。
可愛い子供が手酷く扱われるのは我慢がならないですよね。
分かりやすく言えば猫飼いが猫虐待犯を見るように感じるのと同じです。
可愛い宝石（子供や猫）が床にたたきつけられていたら…
あのシーンはそう思って表情などを調整しました。

この見どころ紹介もXにて、毎週更新しています。
また少しずつ詳しいところをnoteでお話して行けたら嬉しいです。
ではまた、読みにいらしてくださいね！