シェア
軽井沢香澄
2019年1月15日 00:33
僕に詩は書けない。僕は裕福であるから詩が書けない。僕は足りているから詩が書けない。僕は凡庸であるから詩が書けない。僕は利口だから詩が書けない。僕は詩に恵まれていない。詩は僕を愛さない。空っぽな心臓からカラカラと音がなる。腰折るたびに落花生の殻が僕を笑う。僕は学者になれない。僕は頭が悪から学者になれない。僕は社会に慣れているから学者になれない。僕は器用であるから学者になれな