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ご褒美を受け取る

ちょっと『思考』の海で泳ぎすぎてしばらく浮かんでおくことにしたプカプカk@sumiです、こんにちは。

何気ない日常の一コマを切り取って、貼り付けたくなったそんなお話をさせてください。


太郎、大役を仰せつかる


昨日、娘の花(仮名)が「今日、お兄ちゃんがビデオに出たんだよー」と言い出しました。

「え?何のこと??」

「あー、劇ね。なんかコロナをテーマにしたやつ、前に撮影したんだよ。」と息子の太郎(仮名)が答えます。

「あのね、Sちゃんがお兄ちゃん怒られてるねって笑ったの。だから内緒にしてねってお願いしたの。そしたらTちゃんが『あれ、うそだよ。劇じゃん』って言ってたの。あれ、劇だったの??」

劇のあらすじをざっくり教えてもらったのですが、どうやら太郎は女の子をいじめて先生に叱られる役。それを給食の時に一斉放送したらしい。

「俺、副主人公だったから。」

「副主人公ね(笑)・・・ねぇ、知ってる?お芝居の二番手って大体ライバルか悪役(苦笑)・・・」

「知ってるよ。なんか流れっていうかいつの間にか俺に決まっちゃったんだよ。」

「えっ?えっと・・・大丈夫?」

「別にどうでもいいよ。あんなの信じるやついないだろ。いじめられてる女子、俺より超でかいんだぜ。むしろ俺がカツアゲされてるみたいになってたもん。」

「えっと、花とSちゃん、思いきり信じてたみたいだけど。」

「うんっ!信じてたー!お兄ちゃん、先生に怒られてたけど劇だったんだ!」

「おいっ!マジかよっ!!」

花・・・「お兄ちゃんはそんなことしないよ」って言おうか。花は信じてあげようよ。
お友達に「内緒ね」とお願いしている場合ではない。
しかも全校放送だからその内緒は無意味。

太郎はわりとやられてきた方です。
転校生でちびっこでいろいろあって。
思い出すと胸がヒリヒリします。
たくさん揉まれて強くなりました。

友達もたくさんできました。
イツメン(いつものメンツ)と本気で鬼ごっこをしています。
その鬼ごっこの話をする太郎がたまらなく愛おしいです。

花のおねえちゃん


私には「奇跡のお向かいさん」がいます。
お向かいさんでこんなに気が合う人っているの?というくらい仲良しです。3年生の女の子のお母さん。
桜ちゃん(仮名)が1年生になる時に引っ越してきてから、ずっと親子そろって仲良し。

桜ちゃんは小さい頃からずっと妹がほしいと言っていて、お母さんに「ねえ、ママ。あかちゃん、産めて」と頼んできたそうです。
産めて・・・こわいよ。『産んで』だね。

お向かいさんがいつも言います。
「はなちゃんがいてくれて本当によかった。」

少し繊細な女の子。私は桜ちゃんに聞こえるように
「こちらこそだよー。桜ちゃんは花のおねえちゃんだもん。」
と大きな声で答えた。

桜ちゃんの耳がダンボになります。

「え??桜ちゃんはおねえちゃんじゃないよ。お友達だよー!」

花、ちょっと黙ろうか・・・


僕の夢はサンタクロース


ある晩、お向かいさんからラインがきた。

「太郎くん、ほんとかわいいね。サンタクロース。」
「えっ?サンタクロース???」
「えっ??う、うん。サンタクロース。」

写メが送られてきた。PTA広報誌の「6年生アンケート」に書かれた太郎の将来の夢。

『サンタクロース』

ダダダダダッ 階段を駆け上がる。

「ねぇ!サンタクロースってあれ、読み間違えて書いちゃったの??」
(太郎の勘違いを懸念するちょっと失礼な私)

「あー、あれ?シャレだよ。シャレ。」

「なら、いいわ。ま、面白くはないけどね(笑)」


翌日。違うママ友からラインが入る。

「太郎ちゃん、サンタクロースってかわいいね。なんか癒されたわ。」

全然、シャレが通じていない。

太郎の帰宅後、その事実を伝えた。

「マジかよ!あれさ、イツメンのみんなで面白いこと書こうぜって言ったのに書いたの俺だけだったんだよ。で、シンゴ(仮名)がウケるって笑ってきたから上履き隠してやった。ウヒャヒャ」

「楽しそうで何よりだわ。次にサンタクロースって可愛いねって言われたら、『世界中の子に夢をプレゼントしたいって言ってるの』って答えておくね。」

「マジかよ。」

太郎よ、キミはどうやらまだまだカワイイカワイイ男の子に見られているよ。


ことわざをドヤる太郎


そんな太郎ももうすぐ中学生。
最近、私へのツッコミが鋭くなってきました。

ちょっと私がアツクなると「ママ、圧がすごい。眼力こわい。」と言います。
まだママって呼んでるクセに。

この前の夕飯時、私がnoteについてアツク語っていたんですね。

「ほんとさ。私、けっこう文章書くの得意だとか思ってたことが恥ずかしいわ。もうみんな何なの?ってくらい上手い。抒情的ってやつ?あんなのプロでしょ?って感じなのよ。世の中って広いわぁ。」

「あー、それ、あれでしょ?なんだっけ。えーっと、あれだ!!『井の中の蛙大海を知らず』ね!!」

スッキリ!って顔してどやってる。
ドンピシャのことわざ言えてどやってる。

太郎、オブラートって知ってるかな?
透明のやつね。溶けちゃうやつね。ちょっと包もうか?


算数の魔術師・花の舞


「ママ、花ね、足し算と引き算どっちがスキだと思うー??」

「えっ。足し算??簡単だから・・・(失礼)」

「ブーッ!ひっきざーん。だってね、引き算ってお友達にあげましたとか分けましたって問題が多いでしょ?だから優しいんだよー。」

ほぉ、算数をそんな風に楽しめたら素敵だ。

「ママー。花ね、家族が一番スキ。100だよ。その次はお友達。50人くらいいるから、10だね。ね!!」

あ、う、うん。
申し訳ないが、意味不明だよ。
でも少し前まで、〇〇市の人、みーんな1位だよってスケールが大きいんだか小さいんだかわからないところからは、数の認識は進歩しているのかな?



日常のあんなことこんなことを書いてみました。
何気ない一日は何よりのご褒美です。
そのご褒美に感謝してまた今日も過ごします。


読んでくださってありがとうございました。


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