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「お金」に関する学習マンガのご紹介

こんにちは、まねび茶屋のかすみです。

暑い熱いアツイ夏、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今回は息子が最も興味のある「お金」に関する学習マンガのご紹介です。

わが家がお金のマンガを揃えたワケ


読書感想文の結びで「キミが世界を変えられる大人になれるのならどう変えてみたいの?」と問うと「借金まみれの日本を何とかしたい」と答えた息子。

その方法が経済学者なのか政治家なのか官僚なのか、はたまた私には想像もできない道かはわかりません。というか、彼自身も具体的なイメージは持っていません。

ただ、「なんだ、この借金は…」と衝撃を受けて、どうにかしなきゃいけないんじゃないかと子どもなりに感じたんだと思います。

学校で「将来の夢は?」の質問ではいつも「IT系」だった彼の奥底にある野望がちらりと見えた気がします。

経済に興味があると言い出したのは、小学校5年生の時に行ったキッザニアでの「大和証券」での職業体験。
キッザニアとは思えないほどやる気のないお姉さんで、どう見ても子どもが食いつく内容には感じなかったけれど「ダントツ面白かった!」そうで…

さらに、塾に通うようになって「面白い!!」と思うのはいつも「為替」や「株式」の仕組みでした。


ということでわが家にお迎えしたお金に関する学習マンガのご紹介です。


バビロン大富豪の教え

このマンガを知ったのはこの記事から。

これ、絶対に息子に刺さるな…

予想的中!!

「ナニコレ!マジオモシロイ!!」と一気に読破していました。

興奮気味の息子に感想を聞くと…
「これね、けっこう怖いっていうかさ、生々しいんだよ。でもすげー面白いよ。」

感想、少なっ!
これは私の所感も加えないとさすがに記事には出来ないな…

読む。読む。よむよむ。

マズイ…感想、息子と同じ…

それでも何とか紹介記事を書こう!書きたい!と寝かせること数か月。

その後、この記事に出会います。

「お金は人を変える」
私は、幼い頃からずっとそう思って生きてきました。
お金に飲み込まれていく親戚や家族を見てきたからです。お金に乗せられ、お金に苦しみ、お金で生きる道をおかしくしていることに気づかない…そんな姿を間近で見てきました。

だから、いつもミイコさんの記事を読むと、「向き合い方、付き合い方でこんなにも違うんだな」と何とも言えない気持ちになります。

そしてまねびたいなぁと心から思います。


12歳の少女が見つけたお金のしくみ

書店でたまたま見かけました。
息子は当時小学6年生。「お金」の仕組みを知りたがっていたので思わず衝動買いした本です。

この本は、十数年前の小学6年生の少女が、文部科学大臣賞を受賞したレポートを原案に、『今さら聞けないお金の超基本』監修者の泉美智子さんが追加・修正を加えた、お金の基本入門書です。

マンガ部分は長くても1章につき10ページもありません。
(学習マンガとは言えないですね…)
正直、小中学生では「経済やお金のことを知りたい!」という気持ちがないと読み切れない可能性が高いと思います。
それでも筆者と原案者(当時6年生の少女)との会話形式を組み込んだり、イラストをうまく活用して子どもでも読みやすい工夫はされています。

息子は「これが1番大人になってから実際に役立ちそうなことが書いてあったよ」と言っていました。

この本には値段の決まり方、労働の値段、買う側・売る側それぞれの視点からのお金のことなどが書かれています。
私が気になったのは、扱うのが難しいとされる「命の値段」についてもかなり切り込んで書かれていたこと。
ペットショップに並ぶ値札、生命保険にかける保障、交通事故での賠償金、そして臓器移植。
こういった表面的に見える「命の値段」以上に、「お金」と「命」の関係は密接だと思います。


なぜ僕らは働くのか

言わずと知れたベストセラーなので、読んでいる方も多いかもしれませんね。

マンガ部分はフルカラーだし、200ページ以上あります。私の好きな「Gakken」さんからの出版…
期待を外さず、読み応えのある1冊でした。
(マンガ部分は全体の1割程度です)

息子は「わかりやすく書いてあったよ」と言っていました。
(もうすこし すこしでいいから ほりさげて 『かすぞう心の一句』)


私の感じた印象としては「さすが池上彰さん。わかりやすい!!子どもに読ませたくなるな」という反面「少し教科書っぽいな」とも感じました。
「正解はない」に始まり、「答えのない問いに向かう力が必要」「ふつうにしばられない」「共感力を磨こう」と続くメッセージに何故かかすかな重圧を感じたことも個人的な感想として正直に残しておきます。


あとがき


「12歳の少女が見つけたお金のしくみ」の巻末に谷川俊太郎さんの詩が掲載されていました。

「お金名人」

円元ドルにフランにポンド
きれいなものも美味しいものも
便利なものも遊べるものも
何でも買えるお金だけれど
時にお金は悪いことをする
ヒトを傷つけ地球をいじめる

円元ドルにフランにポンド
どこから来たのどこへ行くの
お金が迷子にならないように
お金の行方よく見守って
お金の力よく考えて
お金名人目指して生きる




現在、世界一の借金大国となった日本ではありますが、資産もたくさんあるので当面は財政破綻しないと言われています。

けれど「じゃ、安心ね」なんてことはもちろんなくて、高齢化がさらに進めば景気対策だけでなく、年金や医療費といった社会保障額も増え、借金もさらに膨らむことなんて誰もが予想しています。

借金が増え続ければ国債の信用度も下がり、借金を続けることすらできなくなるかも知れない。

未来を担う子どもたちにどんどん借金を背負わせていくことがわかっているのにどうしたらいいのかわからないジレンマ。

世界レベルのお金の行方なんて見えやしない
巨大なお金の力はやっぱりおそろしい

これが本音です。

それでもまずは「知ること」から。

それしか出来ないけれどそれはとても大切なことかもしれない。

知識をどんどん吸収していく息子に刺激を受け、私も学び続けようと思います。


イラストはogawayoshikoさんにお借りしました。カラフルジョイフルマネー。お金に対してネガティブな自分に気がついて…お金と仲良くなるイメージをのせたそうです。


読んでくださってありがとうございました。

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