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読解力という壁をのぼってみる
『たのしい学びの種』マガジン管理人のかすみです、こんにちは。
(現在、マガジン名を変えようかと検討中)
さてさて、わが子の読解力が足りない・・・とお悩みの方はいませんか?
noteを始めた時からずーーっとお付き合いのあるkkさんからの問いかけ👇
はーい!!私もでーす!!
「2年前の私」が元気よく挙手します。
はーい!!今もでーす!!
「でも少しは上がったぜ」と息子がひょっこり顔を出します。
中学受験の勉強がしたいと言い出した息子の太郎(仮名)の読解力のなさに愕然とした日々。(中学受験は諸事情により止めて、現在公立中1年生)
なぜ、これが読めないんだ?国語が大好物だった私は、算数特化型の彼の気持ちがわからなかった。
そこで、片っ端から読解力強化を謳った教育本や参考書を読み漁ったのです。
国語という言語を学ぶということ
何十冊と読み漁った結果、書いてあることはだいたい同じでした。(当たり前)
そして、国語力(読解力)を上げる必要な要素はこの3つだと思ったのです。
〇 語彙(ごい)力
〇 文法・構造分析力
〇 速読力(リズム)
国語も日本語という語学です。
例えば、自分が英語が苦手だとして・・・
知らない英単語が羅列する英文を文脈から推察することは容易だろうか?
文法を理解せずに意味を正しく把握することが出来るだろうか?
時間制限がある中で問題を解ききれるだろうか?
ってことだと思うんです。
じゃあ、どうするの??
私なりに試行錯誤してきたことを記事にしたいと思います。
※教育のプロではなく、良さげな参考書や面白い学習マンガを見つけるのが趣味な親が書くことだとご理解ください。
語彙力は身に着けようとしないとつかないんだ
語彙力はコツコツ習得していくしかありません。
よく、「本を読むといい」と聞きますが、「何でだろう?」と思ったことはありませんか?この答えを私もずっと探していました。
「本を読む子って国語の成績いいよね」
これは当たってもいるけれど外れてもいると思います。
反対に「国語の成績が良い子って本を読むのが苦手な子はいないよね」
こっちは、納得です。
つまり、読書をするから成績が上がるのではなく、国語の成績が良い子は元々「読書好き」な子が多く、少なくとも「好きではなくても苦手ではない」というのが私の見解です。
私が思う「本を読むといいよ」のどんな子にも共通するメリットは、『語彙力・知識量アップ』です。
活字慣れもするし、知らない世界に触れられる媒体としては「本」は最高だと思います。
けれど、本を読むことで構造を理解できたり、登場人物の気持ちを追えたりするようになるというメリットを感じやすいのは、「元々国語が得意なタイプ」な気がするんです。
いくら本を読んでも、「面白かった!!けどさ、だからといって国語が得意にはならないよ・・・」という子は一定数存在する気がします。
(そう!まさにうちの息子!!)
話を戻して・・・本を読まない息子にとって語彙力アップの近道は、「ドリル」でした。
初めから目的が「語彙力アップ」なので余計なことは考えません。
語彙力強化のドリルはたくさん出ていますが、このドリルの良いところはこんな風に意味を選択し、例文に当てはめるという2段構え。
自分で例文を作るタイプのものよりハードルが低いです。
でも言葉自体の難度は高め。
うちは中学受験をするつもりだったのでこれを選びましたが、息子は大苦戦してました。(現在2周目なので余裕は出てきた)
このドリルでは、知らない漢字を推察する力も意識しました。
英語も同じですよね。
「re」の付く単語を見たら、何となく「反復」だったり「繰り返す」という意味が含まれているのは想像できるように、知らない言葉をヒントから読み取ろうとする意識って大切です。
また、会話に聞きなれない熟語や慣用句を取り入れてみるのも一手。
例えばこんな感じ。
「今日は寒くて橋の道路が凍っちゃったんだって!」
👇
「今日は寒かったから、橋の道路が凍結してしまったんだって!」
「凍結って何?」と聞かれたら、「何だと思う?」と質問返しをしてみる。
難しそうならヒントを。
「ほら、この前の寒い日にも同じことがあって、お父さんが出勤するときに凍結していたら滑って危ないから違う道で行こうかなって話してたこと、覚えてない?」など想像しやすいエピソードを話したり、選択問題にしてクイズ形式にしてしまうのも良いかなと。
このようにいつもより少しだけ難しい言葉を取り入れることで、熟語や慣用句に対する抵抗感が低くなり、さらに前後の内容から推察する練習になります。
文法力って習得する意識が必要だよね
次に文法力です。
もう一人の管理人、みほさんの記事にもこう書いてありました。
私もそう思う・・・ちなみに塾はここを徹底してやります。
で、息子も本当にこれが出来なかったんですよ。主語・述語さえ間違える。
そして「て・に・を・は」の使い方があやふやというか、子どもって意識して使わないんだなぁと思いました。
国語が得意なタイプは意識せずともこれが出来る気がします。
これが「国語ってセンス」という表現につながってしまうのかなと私は勝手に思っています。
じゃあ、どうするか?
これもたくさんの問題集が存在しています。
私も散々見比べました。
国語の参考書や問題集を調べると「出口式」と「福嶋式」の二大巨頭で悩む方が多いと思います。
まだ私の中で違いはココだ!と自信をもって記事に出来るほど落とし込めてないのですが、現時点での解釈を書きますね。
(これはいつか記事にしたい!!)
結論から先に言うと、私なら「出口式」をチョイスします。
というのも、「福嶋式」は使いにくいと感じたんです。でも私の知っている個人塾はこぞって「福嶋式」を採用しています。
塾ブロガーで超有名なこの方も「福嶋式」を推しています。
それを息子の通う塾長に話したことがあるんです。
「私、国語の教材を何冊も見比べて、なぜか福嶋式だけは手をつけられなかったんです・・・」
すると「福嶋式はね~、国語を教えられるプロじゃないとうまく扱えないんだよ。正直、塾の先生でもちゃんと国語を教えられる先生ってそんなにいないと僕は思ってますよ~」
おおお!私の感覚は合っていたのか!?
(でも「福嶋式」をちゃんと活用できているご家庭もあると思います)
じゃあ、どの「出口式」がいいの?ってことですが、「出口式シリーズ」もものすっごくたくさんあります。
記事内でみほさんが紹介していた「はじめての論理国語」は出口式の中でも取り組みやすそうで私も娘(小学2年生)用に検討していました。
息子にはこちらをチョイスしました。
もう一度買うなら「はじめての論理国語」かなぁ・・・
というのも、同じ出口式ですが、「新日本語トレーニング」は2007年が初版。「はじめての論理国語」は2016年なのです。
同じ人が書いているわけですから、内容ってそんなに変わらない。新しい方が時代に即しているし、内容も研ぎ澄まされている気がします。
速読力って言われても無理がある
タイムを計ってみるとかいろいろやりましたが、息子の読むスピードはそんなすぐ上がることはなかったです。
彼の読み方を見ていると余裕がないんです。
一字一字、一文一文、のぺーっと読んじゃう。姿勢も少し前のめり、もう少し引いて抑揚つけて読めないもんかねと思ったことを覚えています。
テストに出てくる問題文なんて難度にもよりますが、ある程度はパターン化されているわけで、流れも掴みやすい。「はいはい、これが問題提起ね」「ここで具体例で膨らますのね」と対話するように読むと楽なのにって思ってました。
接続詞なんてヒントの宝庫なのに、接続詞を知らないもんだから、文章がつながっていかないってことも多かったかな。
って息子に「それが出来たら苦労しないんだよ!!」と言われそうです(いや、言われました)
こういう意味でも、国語力(読解力)を上げるって、ぜーんぶつながっていて、すぐに上がった!をまるで実感できないよなぁってつくづく思います。
マンガは何度も繰り返し読む
息子の太郎に効果的だったのは、マンガでした。
どこかのブログで読んだ、映画化されている本を選び、映画を観てから読むという手法に、コレだ!!と興奮気味に試してみたこともあります。
選んだのは『僕らの7日間戦争』
もちろん観てから本を読むのは楽なようでしたが、あのシーンがここだなと言ったような「映像を脳内に思い描きながら読む!」という目的までは到達しませんでした。
それよりも、太郎は同じマンガを何度も何度も読むことで、話の展開を推察したり、人物の入れ替わりに対応できるようになったと思います。
太郎いわく「前のページと後ろのページがこうやってつながるのかーって思うようになった」そうです。
この「同じマンガを何度も読む」が彼にはヒットした気がします。
ちなみにわが家は、「ワンピース」と「NARUTO」を買い揃えました。
他にも、レンタルで、「鋼の錬金術師」や「ヒカルの碁」、「HUNTER×HUNTER」を読ませましたが、彼は圧倒的に「NARUTO」派です。
もちろんサバイバルシリーズや歴史マンガのような学習マンガも大活躍しています。(学習マンガの記事も近々アップします)
活字に慣れる練習にもなりますし、語彙はもちろん知識も増えるので、どんどん読んでほしいなと思います。
また、お子さんが低学年ならEテレの「ことばドリル」もおススメです。
Eテレは1回の視聴時間が10分程度と短く、時間の管理もしやすいし、内容も飽きさせない工夫や、自分で考えさせるよう仕向けられていて、Eテレの子ども向け教育番組は本当に良く出来ているなぁと感じます。
お気に入りの本とあとがき
最後に私が「おもしろい!」「わかりやすい!」と思った本のご紹介です。
↑amazonからも試し読みができます。
途中でこんな風にマンガの解説も入ってくるので読みやすい。
メルカリを意識してめったに蛍光ペンを使わないのに、ついつい興奮して色付けしたくなってしまったことがうかがえます。それにしても雑・・・
と、現時点で書けるだけのことを記事にしてみました。
このテーマ、実はずっと書きたかったけれど、ハードルが高くて何度も挫折していたんです。
たくさんの国語の先生たちとつながっている私にとって、こんなことを書いていいんだろうかと悩んでもいました。
でも書いていて楽しかったです。
そしてこのテーマはこれからも深く掘り下げ続けていきたいとも思っています。
kkさん、問いかけてくれてありがとう。
そして読んでくださってありがとうございました。
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