【あとがき】恋する男子に星を投げろ


おー、ついにこの作品のあとがきを書く日が来ましたか(/ω\)

ちなみに"恋星男子"関連の過去の日記はこちらにあります。
【公募】ゆるキュンBLマンガ原作コンテスト結果…受賞報告です
拙作のコミカライズ連載が始まりまして。…連載開始の報告です
コミックス1巻が発売されました!…初単行本です。

というわけで、2019/10/4からジーンピクシブにて月に一度更新してきた拙作ですが、2020/10/16(第12話)を持って、完結となりました。

まずはこちらで最終話までお読みいただけると、このあとがきが楽しく読めます。

え?読めないところがある?
では、コミックス1巻を買うのはどうでしょう?

◆今の気持ち

完結まであっという間のようで長かった……と思います。
苦しくてつらかった、のではなく、こんなにも長い間、携わらせてもらえたんだというありがたい気持ちが大きいです。
そして更新のたびにたくさんの方に読んでもらって、たくさん感想ツイ―トを頂きました。とてもありがたかったです。この場を借りてお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。
私のフォロワーさんたちは、更新してすぐに読んで感想をタグつきで投げてくれたり、情報があるたびにRTしてくれたり、優しい人たちばかりです。
ありがとう。このご恩は忘れないよ。

◆ラストについての補足

原作を書いていたとき、この物語のテーマである『創作と現実の違い』を突き詰めると、どうしてもご都合主義な結末にできませんでした。初恋の相手が急に現れたからといって、必ずしも付き合うわけじゃない。男同士であればなおのこと、簡単なことじゃないのです。
ボーイズラブ小説を通して知ってしまった、世間の偏見。OBである渡瀬はそれがBLの醍醐味だといいました。やはり創作と現実は違うのです。

原作(P140)では南野がこう言っています。
「たとえ、相手が自分のことが好きでも、やっぱり背負う覚悟がまだない。それは自分が高校生とはいえ、まだ子供だから周囲を納得させられないからかもしれない」
コミカライズでは晴陽がこう言っています。
「俺は子どもだ……ちっぽけで臆病で強くない。好きって気持ちを現実にする覚悟がない…」
二人とも好きな気持ちがあるけれど、恋人同士になることで相手に迷惑をかけたくない。だから時間が欲しい。それを『覚悟』としました。

実は、担当様にも、ゆとと先生にも連載の最初のころに『原作のラストは変えてもらって構わない』と先にお伝えしていました。ラストをご存じの方は、私がそのように提案する気持ちがわかっていただけるかと思います。なぜなら私が原作で決めたラストは、万人が望んでいる結末ではないと自覚しているからです。

けれど、ゆとと先生から頂いた最終話のネームは、多少順番を入れ替えても原作と同じ結末を選んでくださった。そこには少しシンパシーを感じますね。(直接お話してないんですけどw)

◆君とブランコで

最終話の表題が秀逸だと思いました。(担当のOさんだと思いますが最高です)
そしてブランコが行ったり来たりする様を南野と晴陽の関係を例えている描写はとても素晴らしかったです。
『君とブランコ』というのはいわゆる南野の夢小説(こうなりたいという願望)です。最後、二人がブランコに乗って同じ方向を向いている姿が、きっとゴールなんだろうなと思います。ほんの少しだけ二人の未来が見えた気がしました。

実は『君とブランコ』は半分くらい書いたんですが、Namiを越えられそうになくて、詰んでます(笑)いつかイベントができるようになったとき、できれば文学フリマで頒布したいです。ブランコをモチーフにした素敵な表紙があるんです……見せたい…

◆これからの恋星男子

実はプロットが書き終わっている大学生編があります。
こちらは『毎日、君に恋をする』というタイトルで、主人公は東山になります。
以下が、あらすじです。
「大学入学の初日、朝食のトーストをかじりながら、いつものように幼なじみである上松のネット小説を読む東山。高校三年の夏、コンテストに応募をするために書いたBL小説を上松は結果発表後も更新していた。小説の中で、男同士で付き合っている二人の日常が綴られていて、更新のたびに微笑ましく読んでいるが、上松の恋愛の描写はどうしてこんなに秀逸なのか、疑問に感じていた。自分の記憶では上松に恋人がいたことがない。もしかして好きな人でもいるのだろうか。この主人公のように、ちょっぴり毒舌で、そっけなくて、それでいて優しさが見え隠れするような――あれ、これってもしかして俺!?
上松が自分と付き合った未来を小説に書いていたと気づいた東山は、どうする?」

という感じで、上松の恋心に気づいてしまった東山のお話です。
晴陽も南野も下尾も智也も出てきます。さぁ、いつ表に出せるのやら(*ノωノ)

そして、エブリスタで連載しているのが『恋する男子は月の夜に』で、いわゆるスピンオフになります。こちらは恋星男子に出てきた、OB渡瀬と下尾の兄の同級生同志のお話になります。

恋月男子_相関図

この先、現代につながって、恋星男子の時間軸になります。
ひとまず、今はこちらを優先して完成させていきたいと思っております。

次はコミックス2巻発売の際にお会いしましょう(*ノωノ)>11/27です!



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