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春日華子の「性」なる日記 ジョセイフウゾク

気が付くとアキラ君と私は身に何もまとっていなかった。

人の体温を
異性の体温を肌で感じる。

優しいキスが繰り返される。

静かに見つめあう。

でも、ただそれだけ。
それがジョセイフウゾクだと知った。

風俗という言葉には今も抵抗感がある。
この形は出会い系でもなく、ナンパでもなく。
でも、明らかに男の人をカタログで選ぶように品定めし、
その時間を買っている。

しかし、何もまとわないで男の人とベッドにいるのは夫とお別れをして以来なのになんで不潔感を感じないんだろう。

心の中でいろいろ思いながらアキラ君のきれいな薄茶色の瞳を見つめる。

「ん?どした?」

アキラ君に聞かれて笑ってしまった。
「なんでもないよ。」笑い続ける私。

肉体はあの頃に帰ることはできないけど心は完全に乙女だった。
本当に夫といるぐらいの安らぎを取り戻した。
離れたくなくて延長料金を払った。
惜しくもなんともない。

何よりもの喜びは知らない若い男の人といて自分を不潔に思わない解放感。
そして、お金で買ったに値する安心感。
離れられない。

不思議な青年アキラ君。

そしてこれがジョセイフウゾクなのかとホストクラブにも行ったことのない私の大冒険。

薄茶色の優しい瞳のアキラ君。

また、会いたい。
お金で買える幸せ。

別れるときのハグとキスが切なかった。

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