満たされる肌の関係
まだ、いまいち女性風俗という言葉がピンとこないし、セラピストという単語はうまく考えたなと思う。
確かに、セラピストなのである。
話を聞くことが上手。
会話が豊富。
沈黙を作ることがないが相手に合わせて沈黙も癒しの時間に変える。
セラピストだ。
この男性セラピストの時間の使い方は人さまざまで
一緒に歩くだけ、食事をするだけ。
とにかく法に触れること以外は時間を買っている間は自由なのだ。
私は身体の開放を常に求めているので短時間では終わらないし、
ベッドの上での会話も楽しい。
夫を亡くして以来、誰が眠りにつくまで話を聞いてくれただろうか。
時間をお金で買ってでも私にとっては大切な時間で前向きにいることができる。
逆に50のおばちゃんを裸で抱きしめて、
笑いながら話ができる彼らはすごいと思う。
セックス。いわゆる挿入までしたい願望はある。
それは違法行為で彼らにどんなにお願いしても一度もかなえられたことはない。
それ以上に今、出会ったセラピストは肌のぬくもりで満たしてくれる。
相手も温かい。私の冷たい足が温かくなる。
生きている。を感じる。
そして気が付けば二人で布団を掛け合い寝息をかいている。
肌の温かさ、その人の肌の香り。
満たされる時間を手に入れたから今日も生きていると感じる。
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