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春日華子の「性」なる日記 ウデマクラ

ヤマト君と私の客室に入った。
心臓の音が聞こえるんじゃないかと思うくらい男性と一室で過ごすなんて結婚前以来だ。

ヤマト君がいろいろ優しく聞いてくる。
耳に入らない。
とりあえず缶チューハイを一気飲みして
「ごめんなさい。酔わないとこんなことできない。」
と、言う私に笑顔で
「とりあえず、ケーキ食べない?僕が食べたいから買ってきたんだ。」
30代には思えないあどけない顔で、でも慣れた手つきで客室のカトラリーを出す。

ヤマト君は「たべなよぉ。」と気を使ってくれるのだけど
今自分が起こしている現実に緊張と吐き気と戸惑いからとてもじゃないけど
何かがのどを通る状態ではない。
ひたすら「飲む」
飲むのはいつものことなんだけど水のように入っていく。

その時ヤマト君が
「ベットに入る?」と聞いたのか私から誘ったのか。
全く覚えていない。

ただ。

抱きよせられてウデマクラをされたとき。
「あ~。」と感じるものがあった。
そして私は女なんだと。

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